10月28日午後2時14分、福岡刑務所に服役中の田中幸雄容疑者(56)が、2013年12月に発生した、「餃子の王将」を展開する「王将フードサービス」の元社長、大東(おおひがし)隆行さん(当時72)の射殺事件の実行犯として、京都府警山科署捜査本部に逮捕されました。
29日午前4時10分ごろ、田中幸雄容疑者を乗せた車が、捜査本部が置かれている山科署に到着し、聞き取り調査が続けられています。
この記事では、特定危険指定暴力団「工藤会」に所属する、たなかゆきお容疑者のこれまでの犯罪歴について、まとめていきたいと思います。
工藤会王将関係の裏側「創業家がはらむ福岡の闇」大東社長射殺事件
【追記】田中幸雄の犯行「福岡県内販売のカバー使用」盗難オートバイ隠して逃走
10月31日、田中幸雄容疑者が用意したとされる、盗難したオートバイを隠すためのカバーが、九州地方のホームセンターで販売されているものだということが、新たに発覚しました。
(出典:産経新聞 より)
中華料理チェーン「餃子の王将」を展開する王将フードサービスの社長だった大東(おおひがし)隆行さん=当時(72)=が平成25年に京都市山科区の本社前で射殺された事件で、殺人容疑などで逮捕された特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)系組幹部の田中幸雄容疑者(56)が逃走に使ったとみられるオートバイは事件後、カバーをかけて隠されていたことが31日、捜査関係者への取材で分かった。
カバーは九州地方を中心に展開するホームセンターで主に販売されていたことも判明。京都府警と福岡県警の合同捜査本部は、当時福岡県に住んでいた田中容疑者が事前に準備し、発覚を遅らせるためにカバーをかけて隠蔽(いんぺい)を図ったとみて調べている。


捜査関係者によると、大東さんの自宅は現場から約1キロ離れた場所にあり、周辺の防犯カメラ映像を精査したところ、事件前日に自宅近辺を歩いている不審な男が確認された。
映像には顔がはっきり映っておらず、府警は専門家に鑑定を依頼。体格や歩き方などから「田中容疑者と同一人物の可能性がある」との見解が示されたという。府警は、田中容疑者が事件実行前に、大東さんが在宅しているかなどを確認した上で、襲撃する機会をうかがっていた可能性があるとみている。
綿密に計画されていた犯行の中に、福岡に関する証拠品が発見されたことや、防犯カメラに映り込んだ影が発見され、今後の捜査に大きな影響を及ぼしそうです。
【追記】工藤会と田中幸雄の印象「一番危険な組織」福岡県警見立て
10月31日、日本テレビの取材に、福岡県警のOBたちが、工藤会と田中幸雄容疑者の印象についてコメントしました。
(出典:日テレNEWS より)
“異例ずくめ”の対応の理由は、日本で唯一、「特定危険指定暴力団」に指定されている「工藤会」の存在です。
福岡県警で「工藤会」壊滅への指揮を執ってきた、元刑事部長の尾上さんに話を聞きました。
福岡県警OB 尾上芳信元刑事部長 「お金のためなら一般人をもあやめる、全国でも一番危険な組織であると考えています」
田中容疑者は、大学を中退し、一般企業での勤務を経て暴力団に入ったといいます。2008年、大手ゼネコン社員が乗る車に、拳銃を発砲したなどとして、10年後に逮捕されました。しかし、当時、取り調べに対し絶対に口を開かなかったといいます。
福岡県警OB 尾上芳信元刑事部長 「ある意味“任侠道”の本筋を通す被疑者。(京都府警は)最悪、被疑者が供述しない中でも、田中容疑者の起訴に向けて捜査を進めるのだろうと思います」
京都府警は福岡県警と合同捜査本部を設置し、約140人態勢で、事件の全容解明を進める方針です。
全国でも一番危険な組織、工藤会に所属する田中幸雄容疑者は、大学を中退して、一般企業に勤めた経験を持つ人物であると語られています。
2008年の事件に関して、絶対に口を開かない男として認識されています。
今回の事件においても、黙秘が予測されることから、被疑者の供述なしということで、田中幸雄容疑者の起訴に踏み込む見込みとのことです。
『FRIDAY』では、田中幸雄容疑者のことがより詳細に明かされていました。
(出典:FRIDAY より)
「都内の大学を中退し、旅行会社に勤務。関西地方を中心に働いていました。その後、工藤会傘下の組織を紹介され構成員になったようですが、暴力団員としては異色の経歴です。田中容疑者は工藤会系の石田組に所属し、中核ポストの本部長を担っていました。
田中容疑者は、ヒットマンとして相当優秀だったのでしょう。凶器に使われたのは25口径の自動式拳銃ですが、手のひらサイズで殺傷能力が低い。かなりのスキルを身につけていないと、使いこなせません。普段は寡黙で、どんな仕事もいとわずにこなしていたようです」
田中幸雄容疑者の一般企業時代は、旅行会社勤務で、関西地方で働いていたとされています。
暴力団の中でも異色の経歴で、拳銃のスキルが高かったとされています。
『週刊文春 電子版』が、学生時代の田中幸雄容疑者を報じています。
(出典:週刊文春電子版 より)
田中幸雄容疑者は、県立大牟田北高校出身で、青山学院大学に進学したとあります。
中退して、就職したのが、『FRIDAY』で報じられた旅行会社につながり、その後運送会社などの職を転々としていました。
(出典:週刊文春電子版 より)
高校の同級生が語る。
「田中は、リーゼント頭で先生に茶々を入れるような悪ガキ集団の1人でしたが、頭は悪くなかった。いつもクラスの中心にいて、皆を笑わせるリーダーシップのある男でしたね。テニス部に入っていたのですが、途中で辞めました」
大牟田北高校では、リーゼント頭で、学生の中のリーダーだったとされています。
テニス部に所属し、途中で辞めた人物でした。
(出典:週刊文春電子版 より)
別の同級生は、教師に食ってかかる姿を強く記憶しているという。
「英語の先生が進路の話をした際、『進学か、就職か』と言ったら、田中くんが順番を逆にして『就職か、進学かと言え』と抗議したんです。就職が下に見られることが嫌だったのか、凄い剣幕で『謝れ!』と叫んでいました。卒業後、10年経ってから地元で同窓会があったのですが、田中くんは欠席でした。でも、仲間から『田中は北九州で探偵をやっている』と教えてもらった」
それが、どんな経緯で暴力団組員になったのか。月刊誌「実話時代」(09年8月号)のインタビューで田中は自らこのように語っている。
田中幸雄容疑者は、細かなことでキレる性格だったことがわかります。
就職が下にみられるとブチ切れるなんて凶暴すぎます。
高校卒業後、さらに10年経った田中幸雄容疑者は、北九州で探偵をやっていました。
サラリーマン生活の後は、地元で探偵をしていたことになります。
(出典:週刊文春電子版 より)
〈一言で言えば人との縁に尽きます。当時、私は金融関係のサラリーマンでした。トラブルに巻き込まれ、それを石田組の方に助けてもらったのです〉
インタビュー当時の肩書は工藤会の「専務理事」で、「石田組本部長田中組組長」とも記されている。
「33歳で工藤会傘下の石田組に入った田中は、次々と事件を起こしています。03年にはパチンコ店にトラックを突っ込ませて建造物損壊の容疑で逮捕。10年にも詐欺で逮捕された」(前出・社会部記者)
田中は「実話時代」の12年2月号にも登場、その際の肩書は「上席専務理事」となっており、犯罪を重ねながらの順調な“出世”ぶりがうかがえる。
サラリーマン生活で、トラブルを抱えて辞めたことがわかりました。
その時に関わったのが石田組だったとされています。
33歳で石田組の組員となり、その後の凶悪さを増していったことが表されています。
(出典:週刊文春電子版 より)
田中幸雄(工藤会)逮捕「未解決事件に光」王将フードサービス大東社長射殺事件
2022年10月28日、福岡刑務所に服役していた、工藤会系暴力団幹部の田中幸雄容疑者を逮捕しました。
2013年12月に、「王将フードサービス」社長の大東隆行氏を射殺した事件の実行犯として、京都府警山科署捜査本部の捜査から浮上したことによります。
(出典:FNN より)
田中幸雄容疑者(56)
(出典:NHK より)
何者かに依頼された疑いもあるとみて
逮捕後身柄を京都に移送し本格的に取り調べ
以下で、田中幸雄容疑者が、「王将フードサービス」当時社長、大東隆行氏を射殺した事件の経緯を振り返っていきます。
王将社長射殺事件「綿密な計画的犯行」タバコの吸い殻を証拠に
● 2013年10月
京都府伏見区城陽市内の飲食店で、オートバイとミニバイクが盗難された事件が起きました。
※その後、2014年4月、犯行現場から、約2キロ先のアパート駐輪場で、乗り捨てられた盗難されたミニバイク(ホンダ・スーパーカブ)が見つかりました。その車両は、大東社長射殺事件の2か月前に、京都府城陽市内の盗まれたものと判明し、そのハンドルから銃を撃った際に残る、硝煙反応が検出されました。
● 2013年12月19日、午前5時45分ごろ
大東社長が自宅から、本社のある山科区まで一人で出勤、駐車スペースに車を止めて、降車した直後、25口径の拳銃で、胸や腹を合計4発、至近距離で撃たれ、午前6時ごろ、大東社長の死亡が確認されました。
午前7時ごろ、出社してきた男性社員が、倒れている大東社長を発見し、現場に拳銃の薬きょう4個が落ちていることを発見しました。
(出典:テレビ西日本 より)
「餃子の王将」社長 本社前で撃たれ死亡
● 2014年4月
別件で盗難されたオートバイ・ミニバイクが、犯行現場から約2キロ先のアパート駐輪場で発見され、そのハンドル部分から硝煙反応が検出されました。
盗難されたバイクは、2台とも盗まれたのは同じ日でした。
盗難された現場とされる飲食店の防犯カメラには、福岡・久留米ナンバーの軽乗用車から降りた人物が、盗む様子が映っていました。
京都府警は、逃走用バイクの調達に軽乗用車を使ったとみて、その所有者の交友関係を調べる中で、名前が挙がったのが田中容疑者でした。
田中容疑者と軽自動車の所有者は同郷でした。
(出典:読売新聞 より)
京都府警が着目したのは現場から走り去ったバイクだ。近隣の防犯カメラ映像をたどる「リレー捜査」で、14年4月、約2キロ先のアパート駐輪場で乗り捨てられたホンダ・スーパーカブを見つけた。射殺事件の2か月前に京都府城陽市内で盗まれた車両で、そのハンドルから銃を撃った際に残る硝煙反応が検出された。
アパート駐輪場の近くにはナンバープレートが付け替えられた不審なミニバイクも放置されていた。これは京都市伏見区の飲食店で盗まれたもので、2台が盗まれたのは同じ日だった。飲食店の防犯カメラには、福岡・久留米ナンバーの軽乗用車から降りた人物が盗む様子が映っていた。
府警が逃走用バイクの調達に軽乗用車を使ったとみて、その所有者の交友関係を調べる中で、名前が挙がったのが田中容疑者だった。田中容疑者と所有者は同郷だった。
● 2015年
現場にあったタバコの吸い殻から検出されたDNA型が、工藤会所属の田中幸雄容疑者のものと一致したことが判明しました。
しかし、この吸い殻が第三者が持ってきた可能性も考えられたことから、警察は慎重な捜査を行うため、田中幸雄容疑者が現場で吸ったものであるとする証拠の割り出しに時間がかかってしまいました。
さらに、実行犯の身元だけではなく、指示役の割り出しのために、工藤会の組織的関与の捜査にも時間を要してしまい、事件発生後も、犯人の特定に時間がかかってしまいました。
● 2016年
「王将フードサービス」が、「第三者委員会」を設置し、暴力団や反社会的勢力との関係調査を強めました。
その調査の中で、大東隆行社長が、「餃子の王将」創業者の不適切な取引に関して、 “不正取引” の解消を行う動きを見せていたことが判明しました。
この “不正取引” をめぐる大東社長の動向に、何者かの指示があったとみて、警察は捜査を続けていました。
(出典:読売新聞 より)
また、大東さん個人と田中容疑者や工藤会との接点も確認されていない。府警は、田中容疑者はあくまで実行役で、何者かから指示を受けた疑いがあるとみている。
その中で府警が注目しているのが、王将フードサービスを巡る不適切な取引だ。
15年12月に暴力団組員が事件に関与した疑いが報じられたことを受け、反社会的勢力との関係を調べるため、同社が事件後に設置した第三者委員会は16年3月、報告書を公表。同社が05年までの10年間に特定の企業経営者と総額約260億円に上る不適切な不動産取引などを繰り返し、うち約200億円が王将側から流出、約170億円が回収不能になったことを明らかにしている。
大東さんは、こうした不適切取引の解消を進め、13年11月に内部報告書をまとめていた。しかし報告書は公表されず、その1か月後に大東さんは殺害された。
府警は田中容疑者から詳しく事情を聞き、事件の背景を含めて慎重に捜査を進める。
● 2022年10月28日
事件現場に残されていた、タバコの吸い殻のDNA型が、田中幸雄容疑者のものと一致したとして、大東社長射殺の実行犯として、田中幸雄容疑者の逮捕に至りました。
福岡刑務所に服役していた田中幸雄容疑者は、京都府警に移送され、大東社長射殺事件に関する調査を受けることになっています。
(出典:西日本テレビ より)
急展開 “王将社長殺害” 工藤会系組幹部を逮捕
工藤会系組幹部
田中幸雄容疑者(56)
刑務所内に服役していた田中幸雄容疑者にとっても、突然の出来事だったことでしょう。
たなかゆきお(工藤会)起訴「地元で娯楽中に御用」大麻所持逮捕
2017年7月6日、午後3時50分ごろ、福岡県柳川市三橋町枝光のパチンコ店「WONDER LAND 柳川店」駐車場で、乾燥大麻0.158グラムを所持した疑いで、福岡県警暴力団犯罪捜査課が、田中幸雄容疑者を、大麻取締法違反容疑で逮捕しました。
(出典:ワンダーランド 柳川店 より)
田中幸雄容疑者の逮捕で起訴する意向でしたが、所持していた乾燥大麻が、超微量だったため、不起訴処分であったとされています。
実はこの時、後述する「大林組」襲撃事件(9年6カ月前)の実行犯の過去を抱えながら、大麻も所持していたことになります。
どこまでも非道な暴力団の世界です。
田中幸雄(工藤会)犯罪歴「拳銃の名手は常に4発」大林組襲撃事件
● 2008年1月17日午後3時40分ごろ
福岡市博多区下川端町のビル前の路上で、田中幸雄容疑者が、大手ゼネコン「大林組」九州支店の男性社員ら3人の乗る乗用車に向けて、拳銃を数発発砲してバイクで逃走した、殺人未遂事件を起こしました。
捜査関係者によると、銃弾4発が、車前部のバンパーやヘッドライトなどに命中しましたが、ケガ人はありませんでした。
ビルの社員通用口などに設置されている防犯カメラの映像などから、実行役はフルフェイスのヘルメットをかぶった男で、車が駐車場に入ろうとしたところを襲撃しました。
その後、黒色の原付きバイクで逃走したことが確認されていました。
現場からは、薬きょうが見つかっており、自動式拳銃が使われたことが確認されました。
(出典:テレビ西日本 より)
この事件の前後には、北九州市や福岡市周辺でゼネコンや建設会社の関係者が襲われたり、事務所などに銃弾が撃ち込まれたりする事件が相次いでおり、2007年12月には、北九州市小倉北区で建設会社社長が刺され、翌月に死亡した事件がありました。
いずれも未解決のままになっています。
(出典:テレビ西日本 より)
福岡市博多区 2008年
● 2018年6月28日
「大林組」襲撃事件に関与したとして、田中幸雄容疑者が逮捕されました。
福岡県警は28日、2008年に福岡市博多区で、大手ゼネコン「大林組」九州支店の社員らが乗った乗用車が銃撃された事件で、殺人未遂と銃刀法違反(発射)の容疑で、田中幸雄容疑者(51)を逮捕しました。
田中幸雄容疑者は、特定危険指定暴力団・工藤会系石田組幹部で、「田中組」組長でした。
福岡県警は、「大林組」が北九州市で受注した建設工事などに絡み、工藤会にみかじめ料(用心棒代)を支払わせるため、脅そうとしたとみて全容解明を目指しました。
(出典:テレビ西日本 より)
● 2019年11月6日
福岡地裁での二審で、田中幸雄容疑者の実刑が確定しました。
福岡地裁(足立勉裁判長)で6日、大手ゼネコン「大林組」従業員らが乗った乗用車が、2008年に福岡市の路上で銃撃された事件で、銃刀法違反(発射)と器物損壊の罪に問われた、特定危険指定暴力団・工藤会系石田組幹部、田中幸雄被告(53)に対する判決公判が開かれ、懲役10年(求刑懲役12年)を言い渡しました。
(出典:テレビ西日本 より)
判決によると、田中幸雄被告は実行役として、工藤会系の元組員らと共謀して2008年1月17日、福岡市博多区下川端町の路上で、大林組の社用車に拳銃で弾丸4発を発射し、フロントバンパーなどを破壊しました。
従業員ら3人が乗っていましたが、ケガ人はいませんでした。
足立勉裁判長は、着衣や使った原付きバイクの特徴などから、田中被告が実行役として犯行に関与したと認定しました。
直接の動機は不明としながらも、自分たちの利益のために同社を威迫する意図がうかがわれ、「反社会的な犯行として厳しい非難に値する」と述べ、懲役10年の実刑判決を下しました。
この判決後、田中幸雄容疑者は、福岡刑務所に服役中の身となっていました。
王将社長銃撃事件の急展開の中、田中幸雄容疑者は、約3年福岡刑務所に服役していたことになります。
田中幸雄(工藤会)略歴「ミッションは凶悪事件ばかり」工藤会石田組本部長
田中幸雄容疑者の略歴はこのようになります。
(出典:任侠大辞典 より)
田中幸雄(たなか ゆきお)は日本のヤクザ。指定暴力団・五代目工藤會・石田組本部長。
略歴
- 2008年1月17日 午後3時40分ごろ、福岡市博多区下川端町のビル前の路上で、田中幸雄が大手ゼネコン「大林組」九州支店の男性社員ら3人が乗る乗用車に向けて拳銃を数発発砲してバイクで逃走。
銃弾4発は車前部のバンパーやヘッドライトなどに命中したが、社員ら3人ケガ人はなかった。 - 2018年6月28日、銃撃事件の実行役として田中幸雄ら4人が殺人未遂と銃刀法違反(発射)容疑などで逮捕された。
- 2019年11月6日、福岡地裁は判決公判で、銃撃事件の実行役として田中幸雄に懲役10年(求刑懲役12年)を言い渡し、福岡刑務所に服役。
- 2017年7月6日午後3時50分ごろ、福岡県警暴力団犯罪捜査課が、福岡県柳川市三橋町枝光のパチンコ店駐車場で、乾燥大麻0.158グラムを所持した、大麻取締法違反容疑で逮捕された。
- 2013年12月19日 午前5時45分ごろ、京都府山科区の大東社長の本社出勤時に、駐車場に1人で降車した直後、胸と腹を拳銃で4発発砲し、死亡させた。
大東社長の車中には、現金100万円以上があったが、残されたままだったため、強盗目的ではないことがわかっている。
逃走に使われたとみられるバイクがその後発見される。そのバイクと、九州の暴力団関係者所有の軽乗用車と並走する姿が防犯カメラで確認された。
現場近くに落とされていたタバコの吸い殻のDNA鑑定が、田中幸雄容疑者のものと一致した。 - 2022年10月28日 福岡刑務所に服役している田中幸雄容疑者に、京都府警から逮捕状が出され、その日に逮捕となり、田中幸雄容疑者の身元が京都へ送られた。
私たちの生活とは全くかけ離れた人生を送ってきた田中幸雄容疑者の略歴は、全く誇れるものではありません。
大東隆行社長との接点が明らかになっていないため、田中幸雄容疑者の供述を引き出すのは難航することが予測されています。
そうした中でも、ここまで絞り込めた京都府警の粘りに期待して、今後の聴取による、田中幸雄容疑者の、犯行動機の解明につなげていくことが望まれます。
工藤会王将関係の裏側「創業家がはらむ福岡の闇」大東社長射殺事件