田中秀和逮捕までの経緯「独立でタガ外れた」アイマスやウマ娘楽曲提供者

tanaka hidekazu

 

10月24日、10代女性への強制わいせつ未遂の疑いで、作曲家の田中秀和(ひでかず)容疑者(35)が逮捕されました。

人気ゲーム「アイドルマスターシンデレラガールズ」シリーズの音楽を担当するなど、数多くのゲームやアニメに楽曲を提供している有名作曲家でした。

 

この記事では、田中秀和容疑者が逮捕されるに至った経緯について探っていきたいと思います。

 

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田中秀和YouTube「年齢的に結婚もよぎる」犯行前の誕生日ライブ配信

田中秀和容疑者は、2020年からYouTube配信をしていました。

YouTube配信についての見解が、インタビューの中で語られていました。

(出典:2021年11月19日 SOUNDMAIN より)

— なるほど。ちなみにYouTubeチャンネルを昨年に始められていたじゃないですか。それも今のお話と関係がありますか?

そうですね。それまではやっぱりお話しした通り、MONACAに来た仕事を自分がもらっているという流れだったものを、文字通りチャンネルを持って、例えば仕事がもう全部なくなってしまったようなときにおいても、自分ひとりでも何かコンテンツを発信していけるような場所を少しでも自分で作り上げる必要があるんじゃないかなと感じたのが、(チャンネル開設の)大きなきっかけだったので。ちょっと今は動かせていないんですけども、また再開したいなと思っています。

田中秀和容疑者にとって、YouTube配信をする意図は、仕事が全部なくなってしまった時のための、発信コンテンツの必要性があると考えたためであると語られていました。

 

 

その田中秀和容疑者のYouTubeのライブ配信が、自身の誕生日の日(6月4日)に行われ、その中で、35歳になったことへの心境を語っていました。

#10 雑談します
2022/06/04にライブ配信
35歳になった心境とか聞けるとうれしいです…!

田中秀和容疑者は、ライブ配信の中で、「35歳は四捨五入したら40歳になるから、40代をどう過ごそうかなという気持ちでいますね」と話していました。

 

【田中秀和容疑者 配信動画】

 

全く性的な空気感を感じさせないような田中秀和容疑者でしたが、プライベートでは年齢的なことに思いふけ、結婚に関しても意識したりして、異性への思いを募らせていた日々であったことを匂わせています。

 

アラフォーに差し掛かり、音楽制作を続けていく中で、徐々に心境に変化が生じてきた結果、8月20日夜の犯行容疑を防犯カメラに捉えられる事態となってしまいました。

 

 

田中秀和逮捕の経緯「先のことは事が起こってから対処」独立後の心境

田中秀和容疑者のインタビュー記事で、2021年7月31日のMONACA退所と、その後の独立に関する展望についての話に、気になる点がありました。

 

「独立するにあたって、特別に準備されたことってありますか」という質問に対して、「すごく恥ずかしいんだけど、特にないです」というコメントを発していました。

(出典:2021年11月19日 SOUNDMAIN より)

— 独立するにあたって、特別に準備されたことってありますか。

それが……すごい恥ずかしいんですけど、特にないんですよね。MONACAの内部で独立させていただきたいというご相談をしてから、結構ちゃんと時間もあったんです。でも、ありがたいことに日々の仕事がたくさんあって……なんでしょう、癖みたいなものなのかもしれないですけど、やっぱり自分は制作に一番時間を使ってしまうんです。となると、準備的なことに全然手が回らなくて。もちろん関係者の方々へご挨拶はきちんとしないといけないなと思いましたし、したつもりではあるんですけれども。あと引っ越し……は一応したか。他にはなんでしょうね。

田中秀和容疑者には「癖」みたいなものがあり、制作以外のことは手が回らなくなる傾向があることが語られていました。

MONACA退所に向けて思い当たる準備は、挨拶と引っ越しだけでした。

 

 

「顧問の弁護士を見つけてくるとか、法人登記するとか」という質問に対して、「独立後に済ませた」というコメントを発していました。

(出典:2021年11月19日 SOUNDMAIN より)

— 顧問の弁護士を見つけてくるとか、法人登記するとか。

そう言われると、ちょっとずつしていたのかな。知り合いの弁護士の方にご相談に行ったりもしましたし、あとは法人化についても、これは独立した後だったんですけど、させていただいて。なので独立後に、少しずつやっている感じですね。

あと、これは本当に半分言い訳みたいな話なんですけど、独立してみてからじゃないとわからないことって多いんじゃないかと思って。何か困ったことが発生したとして、その時に考えればいいかっていう風に思ったかもしれないですね。

田中秀和容疑者の感覚は、「してみてからじゃないとわからない」という精神に則っていて、発生したことに対してその時に考えればいいという、成り行き任せな思考であることが明かされていました。

 

「結構昔からの性格という感じですか。まず飛び込んでみて、という」と質問に対して、「割と楽観的なほう」というコメントを発していました。

(出典:2021年11月19日 SOUNDMAIN より)

— 結構昔からの性格という感じですか。まずは飛び込んでみて、という。

そうですね、割と楽観的なほうなのかなと。実際に挑戦してみて、何かうまくいかなかったり、失敗や挫折があったとしても、その上で再チャレンジするのは全然、何も問題ないんじゃないかなと思っていて。

田中秀和容疑者は、失敗や挫折を恐れない人物で、先のことを深く考えずに、制作だけに邁進してきたことがわかります。

若干の軽さを感じさせるインタビューのように窺えました。

 

 

田中秀和MONACA退所「守られていること気づけなかった」専属作曲家卒業

こちらは、MONACA退所後の、田中秀和容疑者の公式コメントです。

応援して下さっている皆様 
関係者の皆様

田中秀和 MONACA退所のご報告

平素より、MONACA並びに田中秀和を応援いただき

誠にありがとうございます。

この度、2021年7月31日をもちまして
専属作曲家として約10年間所属したMONACAを離れ、
独立いたしましたことをご報告いたします。いち作曲家として
自分の可能性を試してみたいという想いで、
このような決断をいたしました。

MONACAの門を叩いた2010年以来、
今日まで皆様に音楽を届けてこられたことは
皆様からのあたたかい応援、ご支援のおかげに他なりません。
改めまして、深く御礼申し上げます。

また、音楽のことのみならず
ひとりの大人として大切なことをいちから教えていただき
多くの成長の機会を与えていただいたMONACAには
感謝してもしきれません。

これからも、より良い音楽を皆様にお届け出来るよう
日々精進してまいります。
今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。

2021年8月2日
田中秀和

こちらの文面を見る限り、「MONACA」という環境があって、田中秀和容疑者の作品が生まれてきたことがわかり、その経験を生かして、独立することを決めたととれる内容となっています。
20代当時の田中秀和容疑者は、「MONACA」のブランドと管理下の中で守られ、 “田中秀和” 自身も無意識的に管理が行き届いていたため、何事も起こらず、作品の制作に没頭できたと言っても過言ではないようにもとれます。

 

 

田中秀和経歴「才能の開花はMONACAあって」独立で何かおかしくなった

田中秀和容疑者の経歴をたどると、就職活動を通してMONACAに入社したとされていて、これまでの田中秀和容疑者の作品は、「MONACA」という所属事務所のおかげであったことがわかります。
(出典:Wikipedia より)

就職活動中[2]、神前暁のアシスタント募集[3]を知り自作曲のデモを送付。より幅広く活動できるようにとMONACAを紹介され、2010年に入社[4]

2021年7月31日、約10年間所属していたMONACAを退所し、フリーランスとして活動を開始[8]

こうしたことから、田中秀和容疑者の楽観的な性格が、独立することによって微妙に予期せぬ方に変化していき、独立から約1年後の、目黒区の駅近くの駐輪場で、10代女性への犯行を自ら誘発する事態となってしまいました。

 

 

数々の名作を生み出してきた有名作曲家である田中秀和容疑者の事件に、多くのファンたちの嘆きが響いています。
田中秀和逮捕ってマジかよ
アニソン界の大物だしアイマスでも結構楽曲提供してたのにどうして
😭
田中秀和逮捕は残念ながら本当だったか
ちょっとこりゃ、、、影響は計り知れないな
アイカツとかデレマスとかニャル子とか

 

独立を機に、何かがおかしくなっていった田中秀和容疑者の逮捕は、世間に大きな影響を及ぼしています。
果たして今回のできごとは、先のことは考えない性格から起きたことだったのでしょうか。

 

作品の知名度が大きすぎるだけに、田中秀和容疑者の事件の話以上に、楽曲たちの影響に対する危機感が渦巻いています。

 

田中秀和の巨額賠償金問題「とてつもない代償」年末のイベントにも影響大

『NEWS ポストセブン』より、田中秀和容疑者の、今後待ち受ける計り知れない賠償金問題について報じました。

(出典:NEWSポストセブン より)

田中容疑者はアニメ業界では知らない人はいない有名作曲家だった。田中容疑者の知人の作曲家はこう語る。

「女性アイドルの楽曲を作ることに定評があり、楽曲依頼は1年以上待つ必要がある売れっ子作曲家です。昨年独立したのですが、羽振りもよく、『○○(楽曲の名前)1曲で500万稼いだ』なんて言うほどでした」

 そのため今回の逮捕は各作品に大きな影響を与えるのは避けられない状況だ。田中容疑者が楽曲を多数提供していたのは、『アイドルマスターシンデレラガールズ』と『アイカツ!』というアイドルの成長を描いた2作品。前者は2011年にソーシャルゲームから始まり、アニメ、漫画などマルチメディアで展開される作品で、後者も女児から圧倒的な人気を誇るアニメ作品だ。田中容疑者はどちらの作品も10曲以上提供していて、彼の楽曲なしでは作品を語れない存在になっている。アニメプロデューサーはこう語る。

「両作品とも声優がライブをすることがウリの一つで、田中さんが制作した楽曲はライブで盛り上がる人気楽曲ばかり。『アイドルマスター』は11月にもベルーナドームでライブを開催予定で、『アイカツ!』も来年10周年のライブが控えている。田中さんが作曲していた楽曲はどちらのライブでも披露予定で、すでにセットリストの変更が検討されていると聞いています。

 公表されていませんが、田中さんは来年公開予定のあるアニメ作品の映画の劇中歌を制作していて、すでに作品もほとんどできあがっている。対応は検討中ですが、事件が事件なので田中さんの楽曲を除いて作り直す可能性が極めて高い。曲を差し替えるだけでなく映像やアフレコなどイチから作り直すことになると巨額の賠償金請求になるだろう」

 最後に、前出・知人の作曲家はこう口にする。

「田中さんは社交的で業界内でも顔が広く、作曲家仲間から自身が楽曲を提供した声優らとよく飲み歩いていました。酔って暴れるということもなく、食事代も出すスマートな男性という印象でした。いまでも事件は信じられませんが、ただただ残念です」

今年11月に、「アイドルマスター」のベルーナドームでのライブがあり、来年には「アイカツ!」の10周年ライブも控えていると言います。

また、来年公開予定のアニメ作品の劇中歌も制作し終わっていて、作り直しの事態が決定的ともみられています。

その対応における作業量や、制作資金においてもとてつもない膨大なものが想像されます。

 

田中秀和容疑者の容疑の捜査が進んでいる最中ではありますが、その裏では、多くの製作スタッフや、田中秀和容疑者の楽曲に携わる人々の緊急対応が、すでに動き始めている様子がひしひしと伝わってきます。

 

 

田中秀和第2のアクタージュ説「作品たちがお蔵入り」今後の可能性

今回の田中秀和容疑者の逮捕を受けて、ネット上では「アクタージュ」の作者、マツキタツヤ氏の逮捕を思い出す声が多く上がりました。

田中秀和氏が強制わいせつ未遂容疑で逮捕された件で、手掛けた楽曲が配信停止されるのでは〜って言われてるけど、被害者が居るのにまず楽曲の心配をするの本当に良くない。

現実に加害を受けた人間が居るんだぞ…

もうほんとアクタージュの時に宇佐崎先生が出した声明が全てだよ。

2020年8月8日、人気漫画家マツキタツヤ氏が、中野区の路上で、塾から帰宅中の女子中学生を自転車で追い抜く際、胸を触った強制わいせつの疑いで逮捕されました。

その際には、 「週刊少年ジャンプ」で連載していた『アクタージュ』の連載打ち切り、単行本『アクタージュ』の13巻以降の新刊の発売中止、既刊1巻~12巻の無期限の出荷停止、2022年に予定していた舞台化の中止など、あらゆる出版物のお蔵入りが決定となりました。

 

共同作業者の、宇佐崎しろ氏の声明が発表されるにまで至りました。 

先日8月8日、私宇佐崎しろが作画を担当する漫画作品『アクタージュ act-age』の原作担当であるマツキタツヤ氏が、女子中学生への猥褻行為、性犯罪の容疑で逮捕・勾留されました。

まず被害に遭われた方とそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。大きなショックと恐怖の中、声を上げ、ご自身の尊厳を傷つけられたことに対する怒りを捨てなかったことは、本当に勇気ある行為だと思います。
まだ司法の判断は下されていませんが、被害に遭われた方の届出によって事件化され、逮捕・勾留という手続がとられたという事実を、重く受け止めたいと思います。私は、今回の事件に伴う『アクタージュ』連載終了、及び企画や単行本、グッズ等への対応について、ジャンプ編集部の決定を全面的に受け入れています。

性犯罪によって受けた傷は自然に癒えるものではありません。この先も似た身なりの人とすれ違うたびに体が強張り、早足になり、夜道を歩くことに恐怖を覚え、被害に遭われた方の人生に本来必要なかったはずの緊張をもたらします。
『アクタージュ』という作品そのものを見ることによってそれらが誘発されたり、苦痛を与える原因になる可能性を考慮して、作品の終了は妥当だと判断しました。

そして作品を愛してくださっているファンの皆様へお願いがございます。
いつも『アクタージュ』を応援いただきありがとうございます。この度は道半ばで作品を終わらせることになってしまい、皆様と同じく私もとても残念に思っています。

しかし作品を惜しむ声が被害に遭われた方に対しての重圧になることは、絶対に避けるべきことです。
当然のことですが、作品が終了するのは被害に遭われた方のせいではありません。被害に遭われた方が声を上げたこと、苦痛を我慢して痴漢行為や性犯罪に対して泣き寝入りしなかったことは決して間違いではありません。正しいことが正しく行われた結果です。
その勇気と行動を軽視したり、貶めたり、辱めるような言葉でさらに傷つけることは、あってはならないことだと思います。

漫画に救われて生きている方々、作品を生きがいにしていただいたファンの皆様の気持ちもよくわかります。私も漫画に救われて生きています。やりきれない気持ちでいっぱいです。ですがその愛を間違った方向に暴力として向けるのは絶対にやめてください。どうかしっかり考え、様々な視点を持ち、根拠のない情報に惑わされず、何を言うべきか、言わないべきか選択してください。

最後に、被害に遭われた方の心のケアがしっかりとなされ、今後の人生で二度と同じような思いをすることなく、心穏やかに過ごせることを願っております。

2020年8月24日
宇佐崎しろ

 

どんなに素晴らしい作品も、被害者の生まれる犯罪を起こした際には、被害者心理に配慮して、作品のすべてを作者が放棄せざるを得ないケースも存在しています。

 

今回の田中秀和容疑者の犯罪によって、これまでの楽曲たちの被害者心理に基づいた存在の可否に対する審判が、今後の捜査結果に左右されることは免れないかもしれません。