赤十字マークや、ヘルプマークをグッズデザインにして物議を醸している、歌手の椎名林檎さんのオフィシャルリミックスアルバム『百薬の長』が、11月末にリリースされることが発表されました。
この記事では、明らかに炎上商法を狙った、椎名林檎さんのアルバム制作や、グッズデザインについての真相について探っていきたいと思います。
椎名林檎のグッズデザイナー「トモダチ説とアートディレクター説」十字マーク誤認炎上
椎名林檎のアルバム「ヘルプマークはOK」小池知事には口利き済み
2019年6月1日・2日、日比谷野外音楽堂で開催された、「日比谷音楽祭」で、東京都の小池百合子知事と、椎名林檎さんは、同じ会場で急接近していることがありました。
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(出典:billboard JAPAN より)
野外音楽堂で行われた「Hibiya Dream Session」のオープニングセレモニーには、小池百合子東京都知事が登壇し、開催の祝辞とともにリニューアルしたばかりの野外音楽堂について「日比谷公園は、120年近い歴史があります。419日後には東京オリンピック、さらにパラリンピックとつながっていきますが、パラリンピックをきっかけにしてユニバーサルデザインを心がけており、ここ野音もスロープを付けて車いすでも使いやすくなった」と、歴史ある会場で様々な観客が一つになって楽しめることをアピールした。
次に登場した同志社大学「The Third Herd Orchestra」は1曲目の「スラップハッピー」を演奏後、シークレットゲストを紹介。和服姿の椎名林檎がステージに登場!客席からはどよめきが起こった。「こんにちは。お邪魔しております」と椎名が一言挨拶を告げると、自身が作詞・作曲をした『人生は夢だらけ」を“The Third Herd Orchestra”の演奏で披露した。
この日比谷野外音楽堂での対面(舞台裏)は確実に行われており、椎名林檎さんのアルバム制作プランが、小池知事の耳に入ります。当然、グッズのことも伝えます。
その際に、東京都が登録している「ヘルプマーク」のことを、椎名林檎さんが小池知事に相談します。
「 “ヘルプマーク”をもっと普及させましょう!」と言えば、小池知事もOKを出すことでしょう。
「ヘルプマーク」は、東京都が、「東京オリンピック2020」の施策として立ち上げた、今では全国共通の公共物として認定されているものであります。
(出典:東京都福祉保健局 HP より)
東京発「ヘルプマーク」が全国共通マークに!平成29年7月20日、JIS(案内用図記号)に採用
経済産業省において、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、外国人観光客にもより分かりやすい案内用図記号とするため、平成29年7月20日、JIS Z8210(案内用図記号)が改正され、「ヘルプマーク」も追加されました。これにより、「ヘルプマーク」が全国共通のマークになり、多様な主体が多様な場所で活用・啓発できるようになることで、広く普及し、認知度の向上も期待されます。
東京都は、ヘルプマークが全国に普及し、援助や配慮が必要な人がいることへの気づきや思いやりのある行動が促進されることを目指しています。
令和3年10月31日時点で全ての道府県で導入しています。
「日比谷音楽祭」の時期も、東京オリンピックのちょうど前あたりであり、開催に向けて盛り上がっている頃に口利きしておけば、勢いで承認されることもあり得ます。
椎名林檎さんは、小池百合子東京都知事以外にも、政治家の方との接点が多いらしく、ツイッター上では、議員さんと写る記念の画像が閲覧できるようにもなっています。

大臣室に来てくれた歌手の椎名林檎さん。

椎名林檎は炎上好き「過激な独自路線」NHK公式テーマソング
椎名林檎さんが、炎上狙いで、楽曲をリリースしたのは今に始まった話ではありません。
2014年6月11日発売の、13枚目のシングル『NIPPON』は、2014年度NHKサッカー中継のテーマソングになりました。
「NEWS ポストセブン」の記者が、『NIPPON』は炎上商法を仕掛けた作品なのではないかと、記事を上げるほど、当時は物議を醸しました。
(出典:NEWS ポストセブン より)
NHKがW杯テーマ曲に選んだ椎名林檎の歌が賛否両論を呼んでいる。あなたはどう思う? コラムニスト・オバタカズユキが切り込む。
椎名林檎が歌うNHKのW杯放送テーマソング『NIPPON』。初めて聞いたときに、「場違いな気がする」と違和感を覚えた。
その後、テレビで何度曲が流れても耳になじまない。で、みんなはどうなんだろうとネットの反応をチェックしたら、まさに賛否両論が渦巻いていた。曲の歌詞が右翼的かどうかをめぐって、だ。
あらためて歌詞を検索して読んでみると、なるほどその出だしからして、〈万歳!万歳!日本晴れ 列島草いきれ 天晴〉と右寄りの人に好まれそうな単語の羅列になっている。〈この地球上で いちばん 混じり気ない気高い青〉という箇所も、サムライブルーに過剰な意味づけをしている。
後半に出てくる〈淡い死の匂い〉や〈あの世へ持って行くさ〉という表現に対しては、「神風特攻隊を連想させられる」と危険視する声がある。私にはそこまでの連想力がないけれども、安倍政権下での日本の右傾化を心配している人がそのように警戒するのは理解できる。
ただでさえ普段眠っていた愛国心が燃え上がるW杯の開催中である。そこで「国営放送」のNHKが『NIPPON』のような日本賛歌を流せば、一定数の日本人が「怖い」と反応して当然だ。同時にそうした日本人を、「だからブサヨは」と叩き始めるネトウヨなどが、一定数現れることもお決まりだ。この曲が「問題作」として騒がれることは、最初の放送前から分かっていたはずなのである。
歌詞についての言及があり、「万歳!万歳!日本晴れ 列島草いきれ 天晴」が右寄りの人に好まれそうな単語の羅列になっている、「この地球上で いちばん 混じり気ない気高い青」がサムライブルーに過剰な意味づけをしているなど、NHKが放送するには「怖い」印象を与えていると論じていました。
(出典:NEWS ポストセブン より)
だから、その放送のテーマソングは、いつも無国籍な設定でつくられてきたと思うのだ。前回、2010年南アフリカ大会のテーマソングは、Superflyの『タマシイレボリューション』。声量のある女性ボーカルが「スタンダップ! モンスター~」と歌い上げたインパクトのある曲なので、まだ耳に残っている人も多いだろう。「スタンダップ!」と呼びかけられた「モンスター」の枠は、日本人選手限定ではなく、世界のすべての選手に開かれていた。
2006年ドイツ大会は、ORANGE RANGEの『チャンピオーネ』がテーマソングだった。「幼稚だ」「歌が下手だ」など酷評されていたと記憶するが、歌詞も要は「みんなで盛り上がろうぜ」と言っているだけで、それ以上でも以下でもなかった。2002年の日韓大会で採用されたポルノグラフィティの『Mugen』はけっこう抽象性が高い歌詞だったが、そのぶん解釈の幅が広く、どの試合のどんな場面でも重ねることができた。
過去のテーマソングは、どれも「日本」に触れていない。出来の良し悪しはバラバラでも、国際的な大会向けの曲であることは共有されていた。それが、今回はどうしていきなり『NIPPON』なのだろう。椎名林檎に曲の創作を依頼して、出来上がった作品を受け入れたNHKの意識が気になる。
NHKも右傾化しているから、とは言わない。それよりも私の頭の中には、学校優等生ばかりのNHK職員が、ちょいとアブナい椎名林檎を起用した自分たちを「イケてる」と勘違いしている図、が浮かぶ。椎名林檎自身が動画で喋っていたが、曲を依頼してきた人はかなりの林檎ファンらしい。それで自分の仕事の本来の役割を見失ったのではないか。
椎名林檎パクってナンボ「おもろければOK」風刺めいたデザイン
アルバムジャケットは大塚製薬「コレステロール値に難」ハイゼット錠25
ニューアルバムのジャケットデザインに関して、大塚製薬の「ハイゼット錠25」のパッケージのまんまだろと指摘するツイートがありました。
485.ロゴはファイザーのパクリじゃん多方面から訴えられろよ
このようなツイートもあります。
「ヘルプマーク」使用反対派の方のツイートです。大塚製薬の製品カブリも知って、めちゃめちゃ怒っています。
ちなみに、指摘された大塚製薬の製品は、こちらになります。
作用と効果
脂質代謝に関し、主にコレステロールの消化管吸収抑制作用、さらにコレステロール合成阻害、異化排泄促進作用によって血清コレステロールを下げます。また、内分泌・自律神経系を調整します。
通常、高脂質血症の治療、更年期障害・過敏性腸症候群による種々の症状の改善に用いられます。
「ハイゼット錠25」は、コレステロールに影響を及ぼす薬のようです。
椎名林檎さんは、何かコレストロール値や、高血圧に関する疾患でもお持ちなのでしょうか。
もしくは、制作スタッフの方で、日々服用することがあって、目に留まったことで、アルバムジャケットに採用される運びとなりました。
ロゴにファイザー「モデルナは却下」ワクチン風刺
先ほどのツイートにもありましたが、ニューアルバムのロゴが「ファイザー」のロゴを模しているものになっているという指摘ツイートもありました。



アルバム字体は修悦体「オッサンのことは無視」佐藤修悦
今回のリミックスアルバムの、ジャケットに使用されている字体が、佐藤修悦さんのレタリングであるとの指摘がありました。



別の修悦体です。

椎名林檎売れてるのはアルバムだけ「ネタが過去作しかない」炎上させな
椎名林檎さんの楽曲は、シングルでは売れなくなり、アルバムで売るしかない実情がありました。
こちらは、「椎名林檎」名義のCDシングルに関するセールス実績です。
(出典:Wikipedia より)
炎上商法で臨んだ『NIPPON』は、結局オリコン最高位9位、Billboardでかろうじて2位でした。
しかし、2015年8月5日リリースの『長く短い祭』以降、CDシングルのリリースは止まってしまいました。
配信限定シングルに関して見てみます。
2015年以降を見ると、Billboardの最高位が、下は69位、上位で最高6位という芳しくない結果となっていました。
一方、「椎名林檎」名義のアルバムの結果を見てみます。
(出典:Wikipedia より)
アルバムに関しては、出せば最低でも3位にはなるという結果を残していて、ここで勝算が立つことがわかります。
なんとかして、アルバムで実績を残さないといけない実情があって、人目を引くためには、得意の炎上商法をすることを決意し、様々な仕掛けを考えたことがわかります。
これだけトリッキーなアルバムとグッズを引っ提げて臨む、初のオフィシャルリミックス作品のリリース。
果たして、無事にリリースできるのか。
未だ止まぬ、非難の声にどのように対処していくのかが、これからの注目になりそうです。
椎名林檎のグッズデザイナー「トモダチ説とアートディレクター説」十字マーク誤認炎上