千葉県松戸市の小学1年生、南朝芽ちゃん(7)が行方不明になってから1週間が経過しました。
9月30日夜、母親からの声が報道で公表後、さやちゃんのお姉さんからも、気持ちのすべてがLINEのオープンチャットで語られました。
この記事では、捜索7日目を過ぎて、さやちゃんのご家族が決心した思いのすべてが綴られた、長文について紹介し、現地のボランティアの方の行動の変化についてお伝えしていきたいと思います。
南朝芽ちゃんの捜索初期情報
南朝芽姉の情報発信はオープンチャット作戦
南朝芽と小倉美咲の事例がダブる
さやちゃんの行方が帽子発見で錯綜
南朝芽誘拐のウワサ情報
南朝芽ちゃん遺体が旧江戸川に漂う
南朝芽死亡で悲痛な思い
南さやの母親の姿が気になる
南朝芽ちゃんを霊視するタロット・ティアラがスゴイ
南朝芽ちゃん家族のコメント「焦燥感を振り払う決断」苦渋の思い
南朝芽ちゃんの捜索から1週間が経ち、ご家族からの捜査方針の見解が、LINEのオープンチャット内で長文で公開されました。
捜索7日目を終え、深夜2時頃に、さやちゃんのお姉さん(ひな)が、ヘトヘトになりながらまとめた思いです。

ひな
2022.09.30 02:05午前
大変お待たせしてもどかしい思いをさせてしまった方申し訳ありません。この度の対応変更の理由について、私共家族の考えと共に今後も皆さまにご協力いただきたいことについて、詳細に書かせていただきました。大変長いものになってしまいましたが、どうか1人でも多くのお力添え頂いている方に読んでいただきたいです。
お姉さんの長文は、ページ8枚分になります。

さやの捜索に多大なるお力を貸してくださっている皆さま、また心配して日々様々な声を掛けてくださっている皆さまに、まず心からの感謝申し上げます。私共は、当初から変わらずさやというかけがえのないただ1人の家族を元気な姿で取り戻すことだけを考えて皆さまにお力を貸してほしいとお願いしました。そのようなわたし達からの呼びかけ、皆さまはご自身の生活を投げ打ってでも精一杯応えてくださっています。家族一同感謝の言葉は言い尽くせません。
多くのボランティアの方々が、「有志で」さやちゃんの捜索をしている姿がオープンチャット上で明確になっていました。
その協力の多さに感謝し、家族一同、そうしたボランティアの力でこれまでやってこれたという気持ちがあふれています。

今回の急な方針転換について、ご尽力頂いている皆さまにご理解いただきたいのは、まずわたし達自身でできる捜索の方向を変えてさやを探していきたいと話し合ったことです。これまで、本当に多くの方が集まって川周辺の路地も大通りも小さな茂みも、血眼になって捜索をしてくださりました。オープンチャットを拝見していれば、毎日途切れることなく多くの方ができる限りの力を振り絞り捜索にあたって下さっていることが痛いほどよくわかります。
1週間という時間だけが過ぎ、これまでどおりやってもラチが開かないことを悟り、多くのボランティアの方々のことを考えた家族の方々の心が浮かびます。

この点においても、今回の決断に至った理由がございます。これだけ多くの皆さまが連日必死に街の中を探している中でも手がかりも本人の姿も、街の中では見つかってはいない事や、必死な捜索のあまり、一般の方のお家の敷地に立ち入ってしまい、苦情が入ってしまっている現状が事実としてございます。加えて、街中で少しでも何か手がかりが見つかることを祈って皆さまに捜索の手助けを求めはじめた時から、かなり日数が経ちました。少しずつ捜索において目を向けるポイントを変えて行く転換地点にいるのではないか、と考えております。
これだけ探しても、「街中では見つかっていない」、さらには「住民から苦情が上がっている」という実情を鑑みて、このままではいけないと思う、家族の方々の苦悩が感じられます。

私共家族は、昨日新たに帽子が見つかってから全員で何度も考え、話し合い、現時点で警察の方だけでなく私共家族がさやの命を守るためにできる精一杯の結論に至りました。その結論とは、わたしたちは、どこかにさやを保護して下さっている方がいる可能性に向けて、行動していきたい、という事です。なぜなら現時点で、さやが元気な姿で戻ってくる可能性があるとしたら、それはすなわち誰かと一緒にその方のお家で過ごしている場合しかないと考えているからです。
家族以外に捜査に携わる多くの尽力を照らし合わせた結果、報道で公表した通り、なんらかの「保護」により生存しているという結論に至ったことがわかります。同時に「あきらめてはいない」という思いの明示でもあるのかもしれません。

そして、この可能性にかけるとしたら、さやを保護している方が、さやをそっと離してこの子を我が家に送り出して下さりやすいように、今の緻密な捜査体制ではなく、隙のある環境をつくって待つ事が、私共家族ができる事なのではないかと考えました。警察の方は、当初から絶えず事故と事件の両面で懸命な捜査をして下さっています。私共家族としては、今までも多大なるお力を貸し続けて下さっている皆さまに、今までと変わらない思いで、一緒にさやを待ってほしいです。
「保護」されているとして捉えると、誰かの元にいるはずという家族の方々の一縷の望みが窺えます。迎い入れるための環境づくりという意味で、「待つ」という表現をされています。

また、私共からお力添えをお願いしたいこととしては、保護して下さっている方がさやをどこかの街中や商業施設にそっと置いて下さった際に、1人でもさやの顔を知っていて、警察の方に知らせて私共の元に届けることができる方を増やせるように、ビラの配布を各所で続けていく事です。こちらのビラ配りは、私共家族から直接お願いして組んだチームの中の方々と取り組みを続けていきたい所存です。ご自身の職場やお知り合いに配布するためお声掛けして下さる皆さまには、引き続きご協力をお願いし、少しでもさやを発見してくださる地域の目を増やすことにご協力いただきたいです。
さやちゃんのご家族と、知人の方たちで、ビラ配りを続けていき、さやちゃんを探したいと思う人々には、捜索行動ではなく、同じ思いで情報交換などで、啓発に努めてほしいと思っておられるようです。

また、懐中電灯や反射シールを持っての深夜の捜索などの大規模なものではなく、地域の皆さまがご家族やお友達数名で買い物や散歩などをする際になるべく防犯について意識したり、防犯について周りの方とお話しいただくなど、規模を控えめにしながらなるべく皆さまの生活に支障が出ない近隣の範囲で、さやがお家に帰りやすい環境作りにご協力いただきたいです。
夜間の捜索なども同様で、大規模な捜索活動ではなく、身の回りの場所で情報交換するなどして、啓発活動をし続け欲しいという願いがあるようです。

大規模な街中捜索を一度やめて、さやが無事に保護されることを一緒にお待ちいただきたい、と本日声明文で急遽発表させていただいた経緯はこちらです。今回の事を知って心を痛め、今日からボランティアに参加したい、とお声掛けして下さった方もいらっしゃいます。また、今までもずっとさやの捜索態勢を作るためにご自身の時間をフルに使って私共の行動に様々な形で参加してくださっていた方がいらっしゃることも、よくわかっております。再三お伝えしますが、私共家族だけではここまで頑張れません。皆さまには本当に感謝しております。本日発表の件、どうかご理解の程よろしくお願いします。
日に日に膨れ上がっている、有志によるボランティア活動に対する思いは、「ありがとう」であり、今後は「待つ」というスタンスで、ボランティアにも思いを共有してほしいとする、家族一同の願いが窺えます。
非常に心苦しく、悩みに悩み抜いたさやちゃんのご家族の姿が目に浮かぶようです。
さやちゃん家族のコメントへの反応「過熱した捜索意欲を一旦制止」方向転換
9月29日夜に、報道でリリースされたお母さんの言葉によって、現地のボランティアは一様に困惑した様子でした。
(出典:日テレNEWS より)
全文は以下の通りです。
さやが居なくなって、もう6日目(原文の通り)です。
もしも、さやを保護して下さっている方がいらっしゃいましたら、その方にお伝えしたい事がございます。さやの側に居てくださっているのであれば、どうか人が多い安全な場所にそっと離していただきたいです。コンビニなどの狭い屋内ですと、さやは走り回って逃げてしまうので、例えば広めの公園や、大きめのショッピングセンターなど、他の人がさやをみつけてくれる安全な場所で、1人で離してあげてください。
ボランティアとしてお力添え頂いている方々には、街中での捜索を止め、私共家族と一緒に待っていただきたいと思います。
さやは、保護してくださっていた方と過ごしていた時間のことを覚えてはいても、口に出して表現することはできない子です。少しでもはやく、さやがお家に帰れるようにそっと送り出してくだされば、私共はそれ以上何も追及するつもりはありません。
どうか、よろしくお願いいたします。
家族一同
【「保護」関連記事】
さやちゃんの行方「矢切の公務員が帽子を捨てたか」松戸市七右衛門新田
上記のさやちゃんお母さんの公式コメントリリース直後の、ボランティアの方の反応はこちらです。

管理者の皆さま
さやちゃんのお母様がマスコミを通して、ボランティアの捜索に関しても言及するコメント出されてますが、捜索は続けてもよろしいのでしょうか?

すみません、どのようなことを仰ってたんですか?該当記事が見つけられず。。
情報が錯綜している様子が窺えます。
その後、事態を飲み込んだボランティアの人たちは、オープンチャットの「退出」を表明していく流れとなりました。

私もこれでこちらのOpenChatは退会させていただきます。
情報追いかけるのに、一生懸命で、捜索の方はなかなか参加できませんした。
ただただ祈るばかりです。
朝芽ちゃんとは面識もありませんが、どうか、一日でも早く、無事にご家族の元に帰れますように、祈っています。これからも私なりに協力はしていきたいと思います。
管理人の方からもこのようなメッセージが届いていました。

~昨晩、朝芽ちゃんのお姉さんから公式メッセージがありました。~
まだお目を通しておられない方は、お姉さんがとても大変な状況下にも関わらずご自身で発信した、とても重要なメッセージですので、どうかご確認のほどよろしくお願い到します。
さやちゃんのお姉さんが発起したLINEのオープンチャットは、2,500人あまりの参加者が集まり、必死の捜査の一助となりました。
しかし、有力な手掛かりが見つからぬまま、同時に膨らんでいった有志の負担を考慮したさやちゃんのお姉さん自身が、事実上の閉鎖宣言に至る流れとなりました。
9月30日時点、さやちゃんのご家族一同と知人の方々によって、南朝芽ちゃんの行方を追う捜索活動は続きました。