10月10日に、死体遺棄の疑いで逮捕された、札幌市東区在住の小野勇容疑者のツイッターが特定されました。
この記事では、なぜ小野勇容疑者が、小樽市の大学生、瀬川結菜さんを窒息死させたのかについて調査したことをお伝えいたします。
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【追記】小野勇の前科「殺し方から隠し方まで」嘱託殺人の鬼
10月12日、『文春オンライン』が、札幌市在住の30代女性Aさんへの取材で、小野勇容疑者のこれまでのことが明確になりました。
Aさんは、小野勇容疑者に嘱託殺人を依頼しようとしていた人物であると言います。
(出典:文春オンライン より)
「時期は夏は死体が腐乱し、冬は地面が凍って固くなるから、秋が良い」
「自分も自殺を手伝ってもらいたくて、小野さんに連絡をとり、“手順”について詳しくうかがいました。小野さんは元傭兵だからか、『人をわりと平気で殺せる人なんかなかなかいないですよ』『ただ役に立ちたいだけ』と話していましたね。『小柄でスリムな人なら楽ですね(笑)』とも言っていました。
荷物はなるべくもってこない状態で来るように伝えられました。合流してからは位置情報をオフ、ツイッターアカウントも消してもらうと言っていました。住居の解約や荷物の処理もしてもらったうえで、行方不明届が出ない状況を整えてから、移動費と薬品代分のわずか5万円で請け負うと話していました。時期としては、夏は死体が腐敗し冬は地面が凍って固くなるため、秋が良いと話していました。こうした方法で3年前にも精神疾患を持つ女性2人の自殺を手伝ったそうです」
(出典:文春オンライン より)
薬品で髪の毛や臓器を溶かして、骨は細かく砕いて発酵促進剤と一緒に埋める
さらに、遺体の痕跡を残さないための“処理”については、徹底したこだわりもあったのだという。 「遺体は血抜きをしてから自宅浴室で解体し、薬品で髪の毛や臓器は溶かして、3日ぐらいで処理するそうです。骨は細かく砕いて、バラバラにしてから土に分解されやすいように発酵促進剤と一緒に埋めると言っていました。本人も『警察に捕まりたくない』といっていたので、バレないように徹底していたようです。
志願者とシーシャ(水タバコ)を吸いに行ったり、“手助け”前に一緒にご飯を食べにいくこともあったようです。相手女性はどこに住んでいても請け負ってあげて、仮に気が変わった場合にも『仕方ないから』といって、強制はしないと言っていました。途中でキャンセルも多かったようです。本人も病気に苦しんでいて、生活保護を受けていたと話していました」
このように、依頼を受けて、遂行に至るまでの道筋や、実行後の後始末に関することまで、綿密に指示や説明をしている、小野勇容疑者の姿が浮かび上がってきます。
自殺志願者に最後の希望を聞いたり、遠方であっても依頼を引き受ける姿勢など、「親切」であるようにも見えますが、やることは残忍で、とても人とは思えないことをしてきたことがわかります。
自殺志願者と小野勇容疑者とのやりとりは、すべてツイッターのDM上で行われていました。
小野勇札幌東区のツイッター「送り人を名乗る人殺し」うつ病疾患
小樽市の大学生、瀬川結菜さんを、自宅アパートの中で窒息死させ、遺体をそのままにしていたとして逮捕された、札幌東区北45東15の小野勇容疑者のツイッターが特定されました。
小野勇容疑者については、facebookアカウントが特定されていましたが、そのサバゲーの登録名を、ツイッターアカウントに用いていたことがわかりました。
【小野勇facebook 特定記事】
小野勇容疑者は、ネットゲームで「札幌のいっさ君」という名前で登録していました。

@utsunoossan_
アカウント名が物語っているように、プロフィールに挙げられているもののほとんどが、病んでいるワードばかりとなっています。
まず、小野勇容疑者の経歴がわかるツイートについてお伝えします。
小野勇は元自衛隊員「自暴自棄で世捨て人」メンタル崩壊
先ほどのツイッターアカウントから、このようなツイートを発見しました。
僕が心配したところで何ができるかわからないし何もできないかもしれない
自分の状態もひどいのに他人の心配をする性格何とかならないかな
いいかげんに誰からも必要とすらされてない事に気づけアホが
小野勇が絞殺したワケ「頼まれたら断れない」自殺ほう助か


ここから読み取れることは、「死」で悩んでいる人の役に立てたと思っていること。
その「死」の手伝いをした人数が、3人目になったということでした。
7日の日に届いたとされるナイフの画像を投稿していました。

このナイフを携帯して外出した際に、8日の日の路上で、警察官に尋問された流れが想像できます。
そして、瀬川結菜さんのことを匂わせる決定的なツイートがありました。

#死にたい人と繋がりたい #希死念慮 #死 #うつ病
ハッシュタグにも表れていますが、「死にたい人と繋がりたい」とあることから、ツイッター界隈で浮遊している、死亡願望のある人のコミュニティで、二人は結びついたことが想像できます。
瀬川結菜さんの妹さんが、緊急で立ち上げた(今は削除されている)ツイッターアカウントで、意味深な発言をしていました。

【瀬川結菜妹ツイート 関連記事】
妹さんの言葉の真意がわかります。
今回、窒息死で亡くなった瀬川結菜さんは、自ら死を依頼して、ツイッターで知り合った小野勇容疑者を訪ねました。
小野勇容疑者も罪の意識に苛まれながらも、依頼者の頼みを叶えるために、犯行に及びました。
だから、誰も責められない。姉の結菜さんには、「お疲れ様」としか伝えられません。
先述のツイートから、小野勇容疑者も、人を殺めたことを「誰かの役に立った」と思うしかない、追い込まれた立場だったことが窺えます。
3日に家を出て、7日に行方不明届けが出た、瀬川結菜さんの足どりを想像させるツイートがありました。


その後、家族の通報を受けて、追跡していた警察が、路上で小野勇容疑者を確保し、自宅を捜索する手立てをつかんだ時に、死体遺棄という形で残された、瀬川結菜さんの最期の姿が発見されました。
このアカウント、「@utsunoossan」の最後のツイートとなっているコメントは、事件と全く関係のない話題で締めくくられています。

自宅を出たのち、職務質問によって、事態の発覚につながりました。
依然として、警察が、小野勇容疑者の犯行の動機を追及しています。
一体、瀬川結菜さんに何があったのか。
卒業間際に、このような無残事件に巻き込まれてしまった、未来ある命が失われてしまったことへの、悲しみの気持ちが募ります。