
・10:30ごろ ファーストコンタクトにて
・15:00~ 営業中にて

<所在地>
札幌市白石区本郷通12丁目南4番18号 プレイタウンサンホーム3
<アクセス>
札幌市営地下鉄東西線「南郷13丁目」駅下車 1番出口から徒歩2分
<駐車場・駐輪>
(おそらく)なし・店の前(おそらく可能)


2021年12月20日(月) 10:30ごろ
2021年M-1グランプリの放映が終わったまさに翌日。
この日の朝の情報番組『イチモニ!』(HTB)に、幸子(ゆきこ)さんが生出演していたのを私も見ました(7:00ごろ)。まさのりさんも電話出演していたので、お二人ともからだにこたえる朝だったと思います。
それから私は営業時間(15:00~)の前に、一度「蓑屋」の場所をチェックしておこうと思って、地下鉄「南郷13丁目」駅を目印に向かいました。
「ここか…」、と『帰省なう』で見た「蓑屋」の外観を照合して、お祝いのお花を買いに行こうと歩を進めようとしたときに、ふと予約できたらしておいた方がいいかなと思い立ち、入口の扉に手をかけたところ、ふつうに開いてしまって、中が見えた瞬間すぐそこに幸子さんがいらっしゃいました。
生放送出演後で、確実に疲れてらっしゃいました。しかし、私の突然の訪問にまさかの神対応をしてくださって、お花のタイプやサイズに関するご希望と予約の件に快く応じてくださいました。そして、私のわがままで、「テレビで見た納豆おにぎりも食べさせてもらいたい」という注文も、「あれはね、簡単だから大丈夫ですよ」とこちらが安心するような言葉で返してくださいました。まさのりさんの画面越しの人柄の良さが伝わるのと同じで、幸子さんの初めて会った他人に対する応じ方の柔和さが、お会いした瞬間にリンクしました。
テレビ局からお店に戻ってきて、昨夜は昨夜で祝杯の常連さんのお相手や後片付けをし、歓喜の瞬間のテレビ撮影もあった中、「ちょっと今日は休もうかと思ったけど…」と本音を言いながらも今日の仕込みをされてました。73歳のお母さんです。ふつうにスゴすぎます。
2021年12月20日(月) 15:00ごろ
私はお祝いのお花を手にさげて、改めて来店しました。
そうしたら、すでに常連のお客さんで賑わっていました。
いつもの方々は、定年後の生活を送られている、近隣の顔なじみさんでした。
コロナ禍でお客さんが減った期間も、常連さんが「蓑屋」を支えてきていたのだということです。
私がこしらえてきたお祝いのお花を手に、写真にも快く応じてくださいました。
こちらが、まさのりさんのお母さん幸子さん
このように、ひとりでなんでもやっちゃうハツラツお母さんです。
見渡す感じ、お酒の値段は何品か確認できましたが、それ以外のお値段は特段掲げていませんでしたし、メニューらしきブックレットもありませんでした。おいしそうなおかず・お酒の肴がカウンターに並んでいるおばんざいスタイルです。
あと、見渡す限り「錦鯉」だらけで、息子への愛情を感じる店内です。
幸子さんのルーツは札幌の「二条市場」だそうで、そちらの旦那さんのところに嫁いだことで、料理の目利きができていったようです。納得のお料理、味も仕上がりも万人向けにできていました。私の隣の席で一緒にお話ししてくださった常連のよしこさんも、「ママの味がいいからまた来るの」とおっしゃっていました。
こちらは、本日の焼物 「めぬき」の塩焼きです。
脂の乗り感と塩加減がサイコーでした!
本日の玉子焼きです。
目に留まって、食べたくなっていただきました。
まさのりさんは、玉子焼きを食べない子だったそうです。
「他の卵料理は食べるのに…」とお母さんのなげきが聞けました。
本日のサラダ。マカロニサラダでした。
「納豆おにぎり」と「ポテトサラダ」をテレビで見たので、ポテトサラダありますかと尋ねたところ、「今日はねこれしかないのよ」とお話しされていましたが、「こんなに大変な時に無くても全然OKです」と逆に恐縮してしまいました。当然のごとく、おいしかったです。ほんとにお母さんの手料理という感じでホッとします。
こちらが、私にとって本日のメインディッシュであった「納豆おにぎり」です!
このように納豆が入っているおにぎりです。
テレビを見たときは、
まさのりさんがピン芸人でうだつが上がらない時に帰省して、幸子さんに芸人やめて就職すればと諭されながらも、「好きなことをやれていいね。もうちょっと頑張ってみれば。」と背中を押され、まさのりさんの東京に戻る電車の中で、幸子さんから別れ際にサッと渡された袋の中に入っていたもの、それが「納豆おにぎり」と「ポテトサラダ」でした。まさのりさんが子どもの頃、好物で食べていたものが納豆おにぎりで、それをそのときに渡してくれたお母さんの思いに、他人が見聞きしててもグッときますよね。
まさのりさんがおにぎりをほおばった瞬間、視聴者が「ん?」と思うくらい完全にひいていた納豆の糸と、まさのりさんの涙が絶妙な感動を引きたてましたね。あのインパクトが強くて、私はあのおにぎりを食べてみたいと思いました。
ふつうに「納豆おにぎり」を目の前にしたら、「普通のおにぎり」でしかない、いや納豆が入っている時点でふつうのおにぎりではないのですが、単なる納豆が入っているおにぎりでしかありません。でも、それを食べて育った人が、芸人としてのキャリアを積み重ねて、一流の芸人を目指して努力してきた中で、多くの同じ夢を持った人たちがあきらめて芸人を辞めていくのも目にしながら、まさのりさん自身の信念でここまでやめずに続けてきて、最年長決勝進出者で注目を浴びた翌年に、過去最高の6017組の頂点に立つ芸人になってしまったというレジェンドストーリーの中の「納豆おにぎり」は、価値のないわけがありません。なんだか、ありそうでなかった感の強さが、「納豆おにぎり」の魅力をとてつもなく上げている気がします。
おにぎりの味は、やはりお母さんの味だと思いました。ほどよくお米に塩を当ててくれていて、中の小粒納豆のしょうゆ味と相まって、「おいしい」です。おいしさとともに「ありがたさ」があって、私にとっては新しい縁起物のたべものになりました。子どもが好きで食べるごはんを与える母親の愛が味になっているのでしょう。ほんとにすてきなおにぎりです。
テレビに映る幸子さんを見ながら生の幸子さんを見るなんて・・・(笑)
しばらくは、お祝いと取材の舞込みばかりで、お店の落ち着きを保つのも大変だろうなと感じました。
このような大きめのお祝いのお花がどんどん運びこまれていました。
お座敷のテーブルが花だらけになっちゃって使い物にならない感じでした(笑)
最後に、驚くべき「蓑屋」の会計についてお伝えします。
これは何かの間違いだと私自身思っているので、誰もがそうなるのかわかりませんが、
生ビール2杯・めぬきの塩焼き・玉子焼き・マカロニサラダ・納豆おにぎり
以上6点の金額が、とんでもないことになっていました。
どうでしょうか、これだけ飲み食いしたら、2500円~3000円はいってもおかしくないと私は考えているのですが、
なんと、このときのお会計金額
(直筆)
え? いやいや・・・ ほんまですか? ありがとうございます・・・
こんな調子で、恐縮しまくりな締めくくりになりました。おかずに値段が見当たらないのはこういうマジックを含ませているからなのか・・・とにかく驚きしかありません。
なんだか、儲けたいというよりも、来てくれた人に楽しんでくれたらいい、みたいな精神
北海道の人の性格じゃないですけど、ほんとに寛容だなぁというのが率直な「蓑屋」であり、「幸子さん」でした。まさのりさんも、「お客さんに笑ってもらいたい」と言っていたようなことを思い返しました。
ふたりともやっぱ一緒だな。
最後に・・・
初めておじゃましたお店なのに、よそ者感を一切感じることなく楽しませてくれたスーパー居酒屋でした。
そして、1回しか来たとこがないのに、「また来たい」と思わせてくれるような居心地の良いお店でした。
2021年M-1グランプリ開催以前までは、確かに「錦鯉 長谷川の実家」で知られるようになった「蓑屋」だっ
たかもしれませんが、優勝が決まった時から、「蓑屋」が聖地になったことは間違いないでしょう。
もしこれから「蓑屋」を拝みに行こうとお思いの方がいらっしゃいましたら、居酒屋ですのでぜひ地下鉄(東西線 南郷通13丁目駅)でお越しいただければと思うのと、周辺路面がツルッツル(12月末時点)なので転ばないように足元ご注意ください。
あと、店内はMAX30人収容してきたそうですが、このご時世収容人数の制限もありますので、大勢で押し掛けることはしないであげてほしいかなと思いました。
営業時間は15:00~22:00となっていますが、
祝福ムードが続く間は、幸子さんの体調しだいで短くなったり長くなったりすると思いますので、あらかじめ伺い立ててお顔出しされたらいいかなとも思います。
思い切って行ってみてよかったです。
これからも自分のコロナ禍中の生活を死守しながら、幸子さんに会いに「蓑屋」に通おうと思いますし、
日替わりの常連さんとの交流も楽しかったので、「蓑屋」の様子を日々テレビでチェックしていきたいと思います。