9月23日昼に行方不明となり、10月4日に旧江戸川水門付近で遺体で見つかった南朝芽ちゃん(7)は、10月5日の司法解剖の結果、溺死で事故死であったことが判明しました。
そして、10月6日昼頃、DNA型鑑定の結果、身元が南朝芽ちゃんであると断定されました。
この記事では、南さやちゃんの死亡の因果についてまとめていきたいと思います。
南さやちゃんの死亡が確定「家族が泣き崩れる」DNA型鑑定の結果
2022年10月6日、DNA鑑定の結果、両親と親子関係に矛盾がないとの結果が出ました。
このことにより、千葉県市川市、旧江戸川水門付近で見つかった女児の遺体が、行方不明になっていた南朝芽ちゃんのものであることが断定されました。
(出典:FNN より)
千葉県市川市の旧江戸川で、おととい見つかった子供とみられる遺体が、行方不明となっている松戸市の小学1年生・南朝芽さん(7)とDNA型が一致したことが分かった。
衣服や体格などの特徴が、朝芽さんと似ていたため、千葉県警が、DNA鑑定を進めていた。
旧江戸川水門付近で見つかった女児の遺体が、南朝芽ちゃん本人なのであるかどうかの判断は、最終的に「DNA型鑑定」で判定されることとなりました。
こちらは、今回の女児の遺体の司法解剖を担当した「千葉大学大学院法医学教室」が解説する、DNA型鑑定についての説明です。
(出典:千葉大学附属法医学教育研究センター HP より)
DNA型鑑定とは?
DNA型鑑定あるいはDNA鑑定とは、DNA多型の存在する部位を検査し、それが誰のDNAのものであるのかを特定することによって個人識別を行うことです。
たとえば、犯行現場に残された犯人のものと思われる毛髪、血痕等から抽出したDNAを用いてDNA多型を検査し、犯人のDNAと比較します。また、子供のDNAは父親および母親から1対ずつ受け継がれるため、それを利用し親子鑑定をおこないます。
なお、DNA型鑑定に用いられる部分は、身体的特徴や遺伝病などの遺伝情報を持たない部分について検査しています。
現在、用いられている検査方法では、DNAの塩基配列そのものではなく、4塩基を1単位とする繰り返し数をもつ部位(DNA多型領域)を検査します。
従って、私たちは、DNA鑑定というよりDNA型鑑定と称します。
10月5日の時点では身元の判定ができず、DNA型鑑定によって、6日の昼頃に身元の判定に至りました。
南朝芽ちゃんは溺死「人目を引かず自ら入水した不慮の事故」司法解剖の結果
10月5日、千葉大学大学院の法医学教室にて行われた司法解剖の結果、死因が溺死であることが発表されました。
(出典:ANN より)
10月5日の司法解剖の結果をまとめると以下のとおりになります。
- 遺体の推定年齢は7歳前後
- 身長はおよそ117センチ
- 身に着けていた衣服がほぼ同じ
- 裸足の状態だった
- 髪型がよく似ている
- 死後1~2週間程度経過していると推測
- 特異なアザや骨折などは確認されていない
- 首を絞められたような痕跡もない
- 現時点で、事件性を伺わせるような点は確認されていない
- 死因については、大量の水を飲んだとする溺死の可能性が高い
司法解剖が行われた「千葉大学大学院法医学教室」を調べてみました。
こちらは、千葉大学附属法医学教育研究センターのホームページです。
(出典:千葉大学附属法医学教育研究センター HP より)
このホームページの中に、「千葉大学大学院法医学教室 年次報告」というページがありました。
(出典:千葉大学附属法医学教育研究センター HP より)
この「年次報告」から、今回の女児の水死体に施されたとされる「司法解剖」の内容が明示されていました。
(出典:千葉大学附属法医学教育研究センター HP より)
本年は337件の司法解剖を行った。以下、その内容を概説する。
表1 日本以外の国籍の遺体は3地域8体(東アジア5、アフリカ2、東南アジア1)であった。なお、そのほか調査法解剖で東南アジアの1例があった。表2 死因の種類でみると、内因死が57体で17%、不慮の事故が97体で29%、自殺が56 体で17%、他殺が 21体で6%、不詳の外因が44体で13%、不詳の死が62体で18%だった。男女別でみると、男性が女性の約2.3倍であり、すべての死因の種類で男性が女性を上回っていた。
2021年度は、337件の司法解剖を行ったとされています。
日本国民が対象の司法解剖は、329件。日本国外の遺体の司法解剖が、8件あったとされています。
内因死が57体、不慮の事故が97体、自殺が56体、他殺が21体、不詳の外因が44体、不詳死が62体となっています。
このうち「不慮の事故」に関するデータがありました。
(出典:千葉大学附属法医学教育研究センター HP より)
このホームページ内をさらにたどっていくと、「子どもの死」という項目がありました。
(出典:千葉大学附属法医学教育研究センター HP より)
本年は、18歳未満の子どもの死亡が、司法解剖で9体、行政(承諾)解剖で2体の合計11体あり、内因死が1、不慮の事故は2、自殺が1、他殺が2、不詳の死が5だった。他殺の1例は嬰児殺、1例は他殺後自殺(いわゆる無理心中)、不詳の死のうち4例は乳児の突然死だった。
2021年にも起こっていた、子どもの「溺死」による死亡事例が、2022年も繰り返されてしまったことになってしまいました。