マツコの知らない世界に出ていたジュンティーニキアラさんとは? 髙島屋和菓子バイヤーの実力全開!

  • 2022年4月13日
  • 2022年10月20日
  • 芸能

 

2022年4月12日放送の『マツコの知らない世界』に
和菓子バイヤーのイタリア人 ジュンティーニ・キアラさんが
出演されました。

 

端正なイタリア女性の風貌に
マツコさんもソフィア・ローレンみたい


と表現するほどお美しい方ですが、

 

日本語も流暢で、和菓子を扱うところから
日本人よりも日本人のような感覚を感じました。

 

一体ジュンティー二・キアラさんとはどのような方なのでしょうか?
一体なぜイタリア人なのに和菓子なのでしょうか?

 

気になったので調べてみました。

 

 

 

目次

ジュンティーニ・キアラ とは?

ジュンティーニ・キアラ

生年月日:不詳 推定34歳
出身:イタリア・フィレンツェ
職業:髙島屋 和菓子担当バイヤー
愛称:ジュンちゃん

 

【略歴】
 2002年 (14歳) 日本の漫画にハマり、日本文化に興味を持つ
 2007年 (19歳) イタリアの大学で日本語を勉強する
 2009年 (21歳) 語学学校への留学で来日 豆・ゴマなどを使った和菓子に衝撃を受ける
         日本に居続けたいので、自分で仕事も探した
 2012年 (24歳) 就職活動で髙島屋と出会う
 2013年 (25歳) 歴史ある場所で働きたいと思い、髙島屋に入社
 2016年 (28歳) 日本橋店の和菓子バイヤーに
 2019年 (31歳) 髙島屋本部の和菓子担当バイヤーに

 

「髙島屋」というブランドですらすごいことなのに
その中でも和菓子のバイヤーに就任することへの二重の驚きで
マツコさんもビックリしておられました。

 

ジュンティーニ・キアラさんの学生時代の日本の知識は
マンガの中でなんとなく、 “どら焼き” “大福” を知っている程度
だったのだそう

就職してたくさん勉強して、28歳の時に髙島屋日本橋店の
和菓子バイヤーという名誉に就く

さらに31歳の時に髙島屋全店に及ぶ和菓子バイヤーに
就任するというスゴ腕な方です。

ちなみに、髙島屋の和菓子の品ぞろえは
国内屈指の1000ブランド以上にもなるそうです。

 

和菓子にハマった理由

① イタリア菓子に通じる「素朴さ」があったから   

アマレッティ

通常のクッキーよりも食感が軽いメレンゲ菓子の一種であり、
小麦粉の代わりにアーモンド・プードル (アーモンド・パウダー)を使った焼菓子である。

 

 

ジュンティーニ・キアラさん曰く、
イタリアのお菓子も和菓子も
とってもシンプルなところが似ているのだそうです。

 

② イタリア菓子にはない「季節感」

パネットーネ (イタリアでクリスマスによく食べる)

 

イタリアの伝統的なドライフルーツが入った発酵菓子パンの一つ。

 

パネットーネのように、
イタリアにもクリスマスに食べるお菓子はあるけど

和菓子の上生菓子のように
季節ごとに (うめ・うぐいす・菊・桜 など)作られ、
食べる前に目で季節を楽しめるお菓子は無いと言います。

 

 

ジュンティーニ・キアラさんの緻密な和菓子のお話

世代別 和菓子の好み

年代別和菓子ランキング

 

どの世代にも愛されている “いちご大福” に嘆くマツコさん

「いちご大福じゃなくてふつうの大福にしようよ~」
「勇気を持っていちごを抜いてみよう!」
と “あんこ” 好きの意見を公言していました。

また、誤解を防ぐために
「いちご大福が嫌いなわけじゃないですからね」
「いちご大福も食べて大福も食べようね」と
一部訂正していました。

 

ジュンティーニ・キアラさんのおすすめした
各地のいちご大福はこちらです。

かど丸餅店 のいちご大福 (北海道札幌市)

いちご大福 250円

こしあんベース

丸三老舗 のいちご大福 (茨城県鹿嶋市)

極いちご大福デラックス 3個入り 1,944円

しろあんベース

とも栄 のいちご大福 (滋賀県高島市)

おっきな苺大福 500円

ピスタチオあんベース

他にも「ベイクドようかん」などの創作和菓子があるそうです。

 

※ 余談
髙島屋の屋号は

創業者の義父が滋賀県高島市出身からついた名前なのだそう

髙島屋の創業当時の名前は
「髙島屋飯田呉服店」
ジュンティーニ・キアラさんも入社試験で
出題された話なのだそうです。

夢菓房たから のいちご大福 (香川県高松市)

いちご大福2個入り 650円

しろあんベース

 

尾張菓子きた川 のいちご羽二重 (名古屋市) 1964年創業

いちご羽二重 (はぶたえ) 1個 450円
和菓子

マツコさん曰く 
(手で触るやわらかさが)「エロス」
(食感が)「飲み物」

と言わしめるほどのお餅のやわらかさ

ジュンティーニ・キアラさんのおすすめポイントは
羽二重もち・こしあん・いちご
これらの口溶けが最高!

やわらかさの秘密はメレンゲを入れていること

 

小豆を甘く煮た「あんこ」を外国人が苦手な理由 からの・・・

ジュンティーニ・キアラさんが大好きな和菓子のひとつ
“ずんだ餅”

それをある外国人の友人との花見のときに持参すると
「わたしはわからない (味だ)から要らない」と言われ
ガッカリだったそうです。

 

小豆は外国には無いものに等しく
マメをお菓子に使う文化もないのだそうです。

頭の中で豆は「スープ」「サラダ」と決めつけられてしまっている
側面が、外国人の人にとっては「あんこ」から遠ざかってしまう要因
であると教えてくれました。

 

ジュンティーニ・キアラさんの見立てでいうと
“和菓子” が外国人に広まるのはまだまだこれから!
という感じなのだそうです。

 

そんな一般的な外国人とは異なるジュンティーニ・キアラさんが
おすすめする 花見の時に食べたい和菓子はこちらでした。

※ ジュンティーニ・キアラさんは、”ずんだ” も好きだけど “ゴマ”も好き
ゴマはイタリアではパンにまぶすものくらいの感覚だったのだそうですが、
日本に来て、黒ゴマに出会って、黒ゴマのタレの串だんごを目にして、
「真っ黒でかっこいい!」と思ったのだそうです。

秘伝のゴマだれ うちわ餅 (青森県弘前市 戸田うちわ餅店)

うちわ餅 1本 140円

ごま餅 (山形県山形市 餅の星野屋)

ごま餅 380円 (小盛2粒)
ぬた (ずんだ) 380円 (小盛2粒)
なっとう餅 320円 (小盛2粒)

まちこ姉さんのごま餅 (秋田県秋田市 旭南高砂堂)

まちこ姉さんのごま餅 1枚 194円

マツコさん曰く「超ゴマ」
マーブル模様は “黒ごま” と “白ごま” で作るのだそう
2種類の生地を混ぜながらこねる手法が企業秘密なのだそうです。

ジュンティーニ・キアラさんも初めて食べた時
ごま好きにとって「天国!」と思えるほどの
味わい深さだったとのこと。

 

※ 余談
まちこ姉さん (元店長)の出身地が秋田県のマタギで有名な村
と紹介してくれたジュンティーニ・キアラさん

マタギとは狩猟を専業としていた人の通称

「よくそんなことまで知ってるわね!」とただただ彼女の博識に感嘆する
マツコさんでした (笑)

 

 

ジュンティーニ・キアラさんが大好きな金沢の話

ジュンティーニ・キアラさんから
金沢に関する興味深いデータを示してくれました。

和菓子消費量データ

 

金沢データ

 

ジュンティーニ・キアラさんの金沢に関する解説です。

昔からの和菓子の文化が根付いている
(加賀藩の城下町として和菓子が発展)「氷室饅頭」「福梅」のような
季節の行事に欠かせない “縁起菓子” が多い
洋菓子の消費量も多い
古い文化も守りつつ、新しいものも好きという風潮があるらしい

ジュンティーニ・キアラさんの金沢おすすめ和菓子

金沢にはバイヤーとしてだけではなく
プライベートでもよく訪れ
お母さんも連れていき
親子で金沢のことを好きでいてくれるくらい
お気に入りの土地なのだそうです。

ジュンティーニ・キアラさんの母

 

こもかぶり (金沢市 尾山町 板谷本店)  昭和21年創業

こもかぶり 1個 281円
“こもかけ” (雪から土塀を保護する郷土品)から名がついた

 

つくり方がおもしろい名物和菓子

 

1.アツアツの銅板の上に記事を整然と垂らして形づくる
  ウサギの耳みたいなヒモも重要なポイント

2.つぶあんと栗の蜜漬けを丸め生地の上に乗せる

3.素手で焼けた生地の手前からアン玉をくるっと丸め包んでいく
  (鉄板の温度は280℃ 熱いけど熱そうに見せないのが職人の技)

4.焼きのりを中央に乗せ、ヒモを返して留めるように形づくる

 

できたてアツアツがおいしい!

食べた感想は、
「香り高く、絶妙なバランス」

きれいな桜を見ながら食べると
よりテンションが上がる和菓子
家で食べるのとまた違うのだそうです。

 

塩豆あんとマスカルポーネの最中 (金沢市 野町 甘納豆かわむら)

にし茶屋街 → 外国人から見て、「ザ・日本」と思える街並み
にし茶屋街

 

そんな風景の良い場所にあるお店 「甘納豆かわむら」
豆類とイモ類の和菓子が多数ある

イタリアではイモはじゃがいもだけ

ジュンティーニ・キアラさんも
さつまいもなどは日本に来るまで食べたことはなかったのだそうです。

 

塩豆あんとマスカルポーネチーズ 380円

5~6分以内に食べないとおいしく食べれないという
瞬間スイーツのようです。(最中のパリパリ感)

甘納豆をつぶした粒あんになっている
(能登の大豆・白インゲンなど3種の甘納豆を使用)

 

大浜の黒豆 (右) 350円
五郎島金時芋 (左) 350円

“大浜の黒豆” は
能登・珠洲 (すず)産の黒豆のみずみずしさや食感が残る感じがポイント
ミルキーな飲み物と合う

マツコさん曰く
「ほぼ食べてない感じ」というくらい
いくらでも食べられるおいしさだそう

 

“五郎島金時芋” は
蜜に浸ける時間を短くし、お芋の甘味を活かした製法がこだわり

 

ジュンティーニ・キアラさんおすすめ金沢お土産品

かいちん 水族館 (石川屋本舗)


1箱 1,030円

寒天でできた動物たちと
金平糖で敷き詰められたかわいらしい和菓子

金澤文鳥 加賀紅茶味 (清香室町)


5個入り 1,296円

紅茶味のようかんに4種のドライフルーツが入ったもの
(クランベリー・ブルーベリー・イチジク・レーズン)

フルーツは1つ1つ手作業で計量&投入!

桜「窓」 (茶菓工房たろう)


6個入り 1,296円

周りが最中になっている
中が2層のカラフルなあんこ

 

 

※余談

島好きでもあるジュンティーニ・キアラさん
沖縄も好きで、

島には和菓子は無いか… という話になりましたが、
ぎぼまんじゅう (沖縄県那覇市)の「のまんじゅう」(200円)

伊豆諸島 (三宅島)の「牛乳せんべい」がありますよと
離島の和菓子も知っている幅の広さを見せつけてくれました。

 

 

外国人的視点 和菓子職人さんについて語る

洋菓子では、パティシエが登場して
こだわりのショコラやケーキを紹介する光景はよくあるが、

和菓子に関しては全く作り手が表に出てこないことに着目した
ジュンティーニ・キアラさん

 

若者の和菓子離れについても絡めた
新世代の和菓子職人さんにフォーカスしたお話を

してくだいました。

佐藤慎太郎さん 山形市 佐藤屋 (8代目)

佐藤屋は、梅を寒天で固めた山形銘菓「乃し梅」で有名な和菓子店


   佐藤慎太郎さん

乃し梅チョコ たまゆら


乃し梅チョコ 玉響 (たまゆら) 6個入り 1,080円

白あんと寒天を使った「和風チョコ&乃し梅」

ジュンティーニ・キアラさんも
“洋” の要素を取り入れた和菓子として注目していたようです。

太田新太郎さん 新潟市 百花園 (5代目)


  太田新太郎さん

生キャラメルの羊羹


生キャラメルの羊羹 1個 270円

 

藤井嘉人さん 広島県 廿日市市 藤い屋 (4代目)


   藤井嘉人さん

淡雪花


淡雪花 4個入り 840円

外側がギモーブというマシュマロのような生地
中はレモン羹

中のレモン羹と表面の氷餅が和テイストなのだそう

桑田桃子さん 香川県 丸亀市 寶月堂 (5代目)


           桑田桃子さん

チャイの和三盆


チャイの和三盆 1袋 432円

スパイスを入れた和三盆
女性の和菓子職人さんの数は少ないのだそう

 

引網康博さん 富山市 引網香月堂 (4代目) 大正8年創業

引網香月堂の看板メニュー


万葉の梅園 1個 190円

しろあんとやわらかな求肥で包んだ梅の甘露煮

 


  4代目 引網康博さん

「上生菓子の達人」として和菓子界でも注目の存在

 

そして、ジュンティーニ・キアラさん曰く
ただの凄腕職人さんではないらしい

 

そのスゴさというのが
お客さんのお題に合わせた即興の上生菓子がつくれる職人
ということ

 

スタジオで実演してくださいました。

 

【マツコさんのお題①】
「ホタルイカ」

和菓子

ホタルイカをそのままリアルにつくると
ホタルイカの味を想像してしまうので
そうじゃない方法でデザインしたという “ホタルイカ”

即興で食べ手の気持ちまで計算してしまう妙技でした。

 

【マツコさんのお題②】
「富山」

和菓子

「富山地方鉄道」のことを気に入っているマツコさんの言葉からイメージ

桜をイメージした電車の色
立山連峰をイメージした淡い青さ
が表現されているそうです。

割った時の断面まで計算された巧みな包み方でした。

和菓子

 

引網康博さんの思いは

「初めて召し上がっていただく人を増やしたい」

そのために、まず見た目で入ってもらえるようなキャッチさを心がけ
その次に味で満足してもらい、そこから先はお客様に委ねて
他の和菓子に興味を持ってもらうという筋道を大事にしているそうです。

 

【ジュンティーニ・キアラさんの教え】

和菓子の「和」は、日本の和という意味ですが、
「和える」の和
「調和する」の和でもあり、
材料にしても和の物を使うのもひとつ
洋のものを組み合わせるのも「和」としてひとつの方法

さらには、飲み物と組み合わせて楽しむのも「和」である

「和」の概念は “組み合わせが自由である” という捉え方を
総括してくださいました。

 

 

 

ジュンティーニ・キアラ まとめ

2022年4月11日放送『マツコの知らない世界』に
髙島屋の和菓子バイヤーとして
イタリア人のジュンティーニ・キアラさんが出演

 

ジュンティーニ・キアラさんは
現在、髙島屋本部の和菓子バイヤーとして
全国を統括している

 

その土地でしか味わえない和菓子について
マツコさんにプレゼンした

 

ジュンティーニ・キアラさんが好きなのは
ずんだ・ごま

好きな場所は金沢

 

自分の足で見聞きして実食した和菓子ばかり
地元の人しか立ち寄らなさそうな場所も知っていて
ほんとにそういうことが好きなんだなと驚嘆

 

日本人よりも感性が豊かで
言葉の概念についても柔軟な考え方を持っておられる

 

マツコさんも最後におっしゃっていましたが
「楽しかった」

ふつうに聞いてて見てて楽しい方でした!

 

知識がすごいですね
あと言葉がすごいです

日本人が考えて発しているかのような感じでした。

 

ジュンティーニ・キアラさん
魅力的な方です

 

【マツコの知らない世界 関連投稿】

「マツコの知らない世界」に小宮山雄飛が登場 ドハマりしている町中華ならぬマジ中華とは !?