吉田佳右学歴「メタノールの扱いはお手のモノ」第一三共社員事件

yoshida keisuke

 

メタノールを摂取させて同居する妻を殺害したとして、警視庁は16日、製薬大手「第一三共」社員の吉田佳右容疑者(40)を殺人容疑で逮捕しました。

 

この記事では、「第一三共」の研究員として新薬の開発などを担当していた吉田佳右容疑者の、生い立ちや、千葉大学大学院・北海道大学大学院時代の研究成果について調べたことをお伝えいたします。

 

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【追記】吉田佳右生い立ち「堺市ニュータウン育ちの三兄弟」

9月21日の『週刊文春電子版』で、吉田佳右容疑者の生い立ちが一部明かされました。

bunsyun(出典:週刊文春電子版 より)

大阪堺市のニュータウンで、姉と妹の三きょうだいで育った吉田。父は会社勤め、母は公務員で、絵に描いたような優等生だった。
皮肉なことに、容子さんの兄妹も三兄妹。2人の兄がいる末っ子だったそうです。
家族構成も、学歴も、たどり着いた会社もほぼ同じだった佳右容疑者と容子さんの概要が浮き彫りとなってきています。

【追記】吉田佳右高校「偏差値70超でモテていた」

9月21日の『週刊文春電子版』に、吉田佳右容疑者の高校が「大阪府立 三国丘高校」であることが明かされました。

 

yoshida keisuke(出典:週刊文春電子版 より)

偏差値70超の名門・三国丘高校に入学。受験勉強に励み、01年に北海道大学薬学部に進学した。異郷でも屈託なく振舞う吉田は周囲に慕われ、薬学部の同窓会誌の編集委員にも名を連ねている。

 

小・中学校で「非の打ち所がない」と言われていただけあって、やはり高校も優秀な学校に入学・卒業していたことが判明しました。

 

吉田佳右の博士論文「皆様に深く感謝いたします」千葉大学大学院で博士号取得

(出典:千葉大学学術成果リポジトリ より)

タイトル 触媒的Diels-Alder反応による光学活性ヒドロカルバゾール骨格の立体選択的構築法の開発とその応用
作成者 吉田, 佳右
作成者の別表記 YOSHIDA, Keisuke
内容 研究科:千葉大学大学院医学薬学府 学術:千大院医薬博甲第薬科6号公開者 千葉大学
公開者の別表記 Chiba University
NII資源タイプ 学位論文

千葉大学 博士(薬科学) 甲第5522号 2015-3-25

この論文が、千葉大学大学院の博士号の学位論文であり、2015年3月25日に発表されたことがわかります。

 

また、博士論文のPDFからは、千葉大学大学院では、「医薬薬学府 創薬生命科学専攻 薬品合成化学研究室」に所属していたことがわかります。

 

博士論文
触媒的 Diels-Alder 反応による
光学活性ヒドロカルバゾール骨格の
立体選択的構築法の開発とその応用
千葉大学大学院 医薬薬学府 創薬生命科学専攻 
薬品合成化学研究室
吉田 佳右
2015 年(平成 27 年)修了

 

文末には「謝辞」として、多くの教授・助教授・博士・所長たちへの感謝が綴られており、「第一三共株式会社」への感謝の意も綴られています。

謝辞
本研究に際し、終始御指導、御鞭撻を賜りました、千葉大学大学院 薬学研究院 薬品合成
化学研究室 〇〇 〇〇教授に心から御礼申し上げます。
本研究に際し、有益な御助言、御討論を頂きました、千葉大学大学院 薬学研究院 薬品合
成化学研究室 〇〇 〇准教授、〇〇 〇〇助教に厚く御礼申し上げます。
このような機会を与えていただきました、第一三共株式会社 研究開発本部 研究統括部
参事 〇〇 〇〇博士、創薬化学研究所 所長 〇〇〇 〇〇博士、同研究所 第 2 グループ
長 〇〇 〇博士、同研究所 第 3 グループ長 〇〇 〇〇博士に深く感謝いたします。
在学中お世話になりました、薬品合成化学研究室ならびに第一三共株式会社 創薬化学研究
所の皆様に深く感謝いたします。
最後に、長きに亘る学生生活をあらゆる面で支えてくださった家族に感謝いたします。
2015 年 3 月 吉田 佳右

 

吉田佳右容疑者は、2010年に妻 容子さんと結婚し、「第一三共」に勤務しながら千葉大学大学院に通い、2015年に博士号を取得して修了したと報じられています。

【追記】日本薬学会の一般学術発表に参加

吉田佳右容疑者が、千葉大学大学院を修了する際、2015年3月26日に、神戸学院大学を会場にした、日本薬学会の一般学術発表会に参加していたことがわかりました。

こちらは、公益社団法人「日本薬学会」のホームページです。こちらで「吉田佳右」と検索すると、以下のような検索結果が出ました。

(出典:日本薬学会 HP より)

 

こちらの検索結果、「一般口頭発表」を開くと、PDFで「一般口頭発表」のタイムスケジュールのようなものが閲覧できます。

 

こちらのPDFをたどっていくと、「吉田佳右」の名が記載されている箇所がありました。

 

そこには、「吉田佳右」と「千葉大院薬」という記載が目につきました。共同研究者の方と一緒の参加のようです。

3月26日(木)午後
I(アイ)会場 神戸学院大学 B号館 2F B211
26 I(アイ)-pm23 吉田佳右(千葉大院薬)

 

そこからさらに検索していくと、2015年3月25日から28日まで、「日本薬学会 第135年会(神戸)」という学術発表会が実施されていることがわかりました。

(出典:日本薬学会 HP より)

こちらの「日程一覧表」のPDFを閲覧すると、タイムスケジュールの詳細が掲載されていました。

小さいので拡大すると、3月26日(木)、神戸学院大学B号館、I(アイ)会場で、「26 I(アイ)-pm23」の発表があったことがわかります。

このことから、吉田佳右容疑者が千葉大学大学院在学中の、2015年3月26日(木)に、神戸学院大学で開催された、日本薬学会主催の一般口頭発表で、千葉大学大学院薬学研究院のチームで、学術発表に臨んでいたことがわかりました。

吉田佳右が第一三共に勤務しながら通った大学院「千葉大学大学院は高偏差値」

吉田佳右容疑者は、第一三共に入社した後、新薬の研究員をしながら、国立の千葉大学大学院に通い、2015年に博士号を取得しました。学位は、千葉大学大学院医学薬学府。専攻と研究室は、創薬生命科学専攻薬品合成化学研究室でした。

吉田佳右容疑者が、千葉大学大学院に何年間通っていたのかは定かではありませんが、通常大学院は2年制ですので、2013年から2015年の間に大学に通い、研究に励んでいたものと推察します。大学院での研究のかたわら、仕事と結婚生活、育児にと、忙しい生活だったことが想像できます。

千葉大学薬学部の偏差値は「71~72」で、北海道大学薬学部と同様、高い偏差値です。

千葉大学には薬学部が設置されていて、大学などのアカデミアや、企業での博士研究者のために、どちらかの学科にも大学院博士課程があります。

(出典:マナビジョン より)

千葉大学薬学部薬の偏差値は71~72です。
千葉大学薬学部薬科学科の偏差値は72です。

 

(出典:マナビジョン より)

北海道大学薬学部薬の偏差値は72です。

 

第一三共入社前の吉田佳右の研究「薬学研究院に在籍」北海道大学大学院

報道にて、吉田佳右容疑者は、2007年4月「第一三共」入社となっています。

以下の、吉田佳右容疑者が、北海道大学大学院在学中に発表した論文は、発行日が「2007年」となっているので、卒業以前に発表したものであることがわかります。

 

● 「プロテアソーム阻害剤ベラクトシンAとその位置及び立体異性体の系統的合成:高活性シスシクロプロパン類縁体の創出」

(出典:CiNii より)

プロテアソーム阻害剤ベラクトシンAとその位置及び立体異性体の系統的合成:高活性シスシクロプロパン類縁体の創出
吉田佳右 北海道大学大学院薬学研究院

(出典:J-STAGE より)

 

プロテアソーム阻害剤ベラクトシンAとその位置及び立体異性体の系統的合成:高活性シスシクロプロパン類縁体の創出
吉田佳右
北海道大学大学院薬学研究院
発行日:2007年

 

さらに、「2007年11月9日」に発行された著書も発見しました。

● 「ベラクトシンAの三次元多様型誘導体:系統的合成とプロテアソーム阻害活性」


(出典:J-GLOBAL より)

ベラクトシンAの三次元多様型誘導体:系統的合成とプロテアソーム阻害活性
著者:吉田佳右(北大 大学院)
発行年:2007年11月09日

 

また、「2006年」に発行したとされる研究物も発見しました。

● 「立体的多様性を鍵とする分子設計:プロテアソーム阻害剤ベラクトシンAの合成と三次元的構造活性相関」

(出典:SEMANTIC SCHOLAR より)

立体的多様性を鍵とする分子設計:プロテアソーム阻害剤ベラクトシンAの合成と三次元的構造活性相関 (第16回 天然薬物の開発と応用シンポジウム講演要旨集)

吉田佳右  Published 2006

(出典:CiNii より)

立体的多様性を鍵とする分子設計:プロテアソーム阻害剤ベラクトシンAの合成と三次元的構造活性相関
吉田佳右

 

 

吉田佳右の現役時代の大学院「北海道大学大学院で研究者目指す」

吉田佳右容疑者が卒業した北海道大学は国立大学なので、総合大学で薬学部が設置されています。

北海道大学薬学部研究院のサイトには、「科学者・研究者として、あるいは、薬剤師としての活動を通して、医療・健康の向上に貢献出来る人材を養成を目指し・・・」と記載されています。

(出典:北海道大学薬学部 HP より)

創立以来、科学者・研究者として、あるいは薬剤師としての活動を通して、医療・健康の向上に貢献出来る人材の養成を目指し、 生命の基本原理の解明、医薬品の物理化学的性質や生体との相互作用の理解を通じた創薬の推進、医療の高度化や国民の健康の増進のための教育・研究を行っています。

 

薬学部には、薬科学科(4年制)と薬学科(6年制)の2つがありますが、大学院があるのは、現状薬科学科(4年制)だけのようですので、吉田佳右容疑者は、薬科学科(4年制)で学び、大学院に進学したものとみられます。

data(出典:北海道大学薬学部 HP より)

平成30年度 薬学部卒業生の主な就職先
薬科学科(4年制)カリキュラム卒業生の進路
進学 89%(47名)

 

その後報道で、吉田佳右容疑者が、北海道大学薬学部の卒業生であることが公表されました。

yoshida keisuke(出典:朝日新聞 より)

吉田容疑者は北海道大薬学部の卒業。「成績優秀で明るい人。殺人事件を起こすなんて想像もつかなかった」と大学時代を知る男性は言う。「いつも中心にいる人気者」で、同級生を誘って飲みに行く姿が印象に残っているという。

 

このように千葉大学大学院・北海道大学大学院に通い、研究成果を発表している吉田佳右容疑者。

今回の犯行に使われたとされている「メタノール」に関しても、研究の中で周知していたものであることは大いに考えられることです。

 

【追記】吉田佳右大学「北大薬学部の同窓会誌の編集委員だった」吉田容子メタノール殺害

朝日新聞の報道によると、吉田佳右容疑者は、「北海道大学薬学部」を卒業した人物であることが報じられています。

吉田容疑者は北海道大薬学部の卒業。「成績優秀で明るい人。殺人事件を起こすなんて想像もつかなかった」と大学時代を知る男性は言う。「いつも中心にいる人気者」で、同級生を誘って飲みに行く姿が印象に残っているという。

 

大学時代の旧友と思われる人は、吉田佳右容疑者のことを「成績優秀で明るい人」「いつも中心にいる人気者」「同級生を誘って飲みに行く」印象があるということで、すばらしい人物であったことがわかります。

 

また、そのことに付随して、吉田佳右容疑者は、北海道大学薬学部を卒業する前年に、同窓会誌「芳香」の2004年編集委員に名を刻んでいたことがわかりました。
(出典:北海道大学薬学部同窓会 HP より)

 

(出典:北海道大学薬学部 HP より)
同窓会誌芳香の発行年と編集委員
2004(年) 53(号) 48(期)  吉田佳右

 

発行年「2004年」の、編集委員ないし協力者に、「吉田佳右」という名が残っていました。
知人の方の言うとおり、北海道大学薬学部時代の吉田佳右容疑者は、成績優秀で、かつ同窓会誌の編集委員も務めるような人物だったようです。

 

また、もう1点、同窓会誌に関わる資料が残っていました。

 

(出典:北海道大学薬学部 HP より)
北大薬学部同窓会誌芳香全号目次(2)
第 26 号(1972 年)-
第 71 号(2022 年)
年 1 回発行
<第53号(2004)>
編集後記
編集委員  吉田佳右
こちらの資料から、吉田佳右容疑者が、北海道大学薬学部同窓会誌の「編集委員」であることが明らかになりました。
吉田佳右容疑者の大学3~4年生時は、2004年に、年1回発行される同窓会誌編集委員を務め、2005年3月北海道大学薬学部を卒業するという流れであったことがわかりました。

 

【追記】北海道大学薬学部の偏差値について

北海道大学薬学部の偏差値は「72」で、後期日程のみの入試となっています。

北海道大学薬学部の偏差値は72です。
日程方式

 

偏差値72で、後期日程のみの北海道大学薬学部に合格した吉田佳右容疑者は、高校時代からかなりの秀才ぶりだったことが窺い知れます。

 

 

【追記】吉田佳右が卒業した北海道大学薬学部の立地・構内

北海道大学薬学部は、札幌市の中心部にあり、JR札幌駅からほど近い場所にある好立地な大学学部です。

 

上空からの写真はこのようになっています。

 

薬学部の建物の正面の様子はこのようになっています。

(出典:北海道大学薬学部 HP より)

 

構内には、「培養室」があることが紹介されています。

(出典:北海道大学薬学部 HP より)

 

北海道大学薬学部のホームページに、吉田佳右容疑者が卒業したと推察される「薬科学科」の概要が掲載されていました。

(出典:北海道大学薬学部 HP より)

薬学部・薬学研究院の概要

薬科学科

4年制の薬科学科は、ライフサイエンスおよび創薬科学分野において、国際的に活躍できる優れた研究者・技術者の養成を目的としています。このために、生命のしくみや機能を明らかにする生物化学、新しい薬を創りだすために自然界から新規の生理活性物質を見出して構造解析する天然物化学、複雑な構造を持つ生理活性物質を合成する有機合成化学や医薬候補品のドラッグデザインをする医薬化学、そして分子の性質および分子間相互作用を理解する物理化学を中心に、薬学に必須な基礎科学を優先して学修します。

続いて、薬物と生体との相互作用や薬理活性発現の原理・機構などについての理解を深め、有効で安全な医薬品を創製するための思考法・方法論を修得します。また、衛生化学や公衆衛生学などの教育を通じて薬学に関連する分野の基礎的素養を理解し、学際的な分野への対応能力も含めた専門応用能力を培います。さらに3年次後期からの学科分属以降は、創薬に関連する最先端の有機合成化学・ドラッグデザインやライフサイエンス系科目を学ぶとともに、演習、論文講読および1.5年間の卒業研究における個別研究指導を通じて基礎的実力を練成し、独創的・先端的研究を遂行する能力を培います。

薬科学科卒業後の進路としては、大学院に進学して研究者としての能力を高めることが望まれます。

「薬科学科卒業後の進路としては、大学院に進学して研究者としての能力を高めることが望まれます」と明記されていました。

 

この大学の指針に従って、吉田佳右容疑者は北海道大学大学院に進学し、研究者として「第一三共」に入社したという流れだったことがわかります。