2022年3月27日 (日)放送の『情熱大陸』に、
オリックスバファローズのエース 山本由伸投手が登場します。
2021年シーズンは、オリックスのリーグ優勝とともに、
日本シリーズでもヤクルトとの接戦を演じ、
山本由伸投手はリーグ成績投手4冠に輝き沢村賞を獲得しました。
2022年シーズンが開幕し、
すでに山本由伸投手は開幕投手を務め、完封勝利を収めています。
その様子からも見て取れるように、
2022年シーズンに向けての調整も順調だったようです。
『情熱大陸』の中では、自主トレの様子や春季キャンプの様子が収録され、
どのようなトレーニングをして、あのすごい球が生まれるのか
秘密が紹介されています。
また、カメラには映されたことのない準備運動の様子や
自宅の様子なども映し出されています。
一体どのようなトレーニングをしているのか?
自宅での様子はどのようなのか?
ここでは、『情熱大陸』で紹介された事実を含めた
山本由伸投手のピッチングの秘訣を探っていきたいと思います。
『情熱大陸』が密着した山本由伸投手の「落ちないストレート」とは?
2022年1月20日の山本由伸投手のインスタで
「落ちないストレート」の動画が公開されました。
この投稿をInstagramで見る
「落ちないストレート」とは、
“いつまでも伸び続ける” “浮き上がってくる” と表現されるような
重力無視のえげつない直球のことを言うようです。
この球を追究するために
山本投手が取り組んでいることが、
「やり投げ」や「ソフトボール投げ」
といった、野球ボールではないものを使った
投法の練習でした。
“ソフトボール” を使ったキャッチボール
”ヤリ” を使ったイメージトレーニング
誰もやらないことでも
自分がいいと思ったら取り入れる
山本由伸投手のポリシーがありました。
山本由伸投手のトレーニング① 「やり投げ」(アーム投げ)とは?
ピッチャーは基本的に
振りかぶるときに肘を曲げて投げるのが一般的だと言われるようですが、
現在の日本のトップクラスの投手たちの中には、
肘を曲げずに、腕を伸ばして
体全体を使ってリリース時に指先に力を伝えるボールを
投げる投手がいるのだそうです。
そうした投球法を “アーム投げ” と言い、例として挙げられるのが
前田健太投手や千賀滉大投手なのだそうです。
“アーム投げ” は、ピッチングマシンのアーム式から名付けられました。
肘を曲げて投げると、肘への負担がかかるので
持続的なパフォーマンスを実現するため
故障の防止のために
“アーム投げ” を取り入れる選手が増えているのだそうです。
肘を曲げずに勢いのある球を投げるためには、
肩甲骨や肘が柔らかくないと逆に肩に負担をかけるため
フォームだけマネをするとケガの元なんだとか。
この “アーム投げ” をさらに独自化しているのが山本由伸投手。
進化系の “アーム投げ” にするために取り入れているのが「やり投げ」なのです。
野球の公式球は150gほど
やり投げのヤリは800gもあるので、
助走をつけて投げると、800g以上の負荷がかかるのだそうです。
だから、ちゃんとしたトレーニングを積んだ人じゃないと
肩や肘を痛めてしまうので簡単にマネできない理由があります。
やり投げの投法を野球のピッチングに応用すると、
ボールにロスなく力をかけられ、リリースの時の力みも減るようです。
そこで、山本由伸投手がさらに突き詰めていることが
やり投げの原理を野球に応用する方法。
「フレーチャ」と呼ばれる “野球に近づけたヤリ” (重さ400g)なのだそうです。
「フレーチャ」を操ることによって
遠投の用法でボールに力をかけられるので伸びが生まれます。
また、肘を曲げずに投げるので、
体全体を使って、腕を振り下ろす
まさにピッチングマシーンのようになります。
ムチのように体をしならせて
釣り竿のように足の先から手の先までピュンっと投げるイメージです。
また、腕の軌道や重心移動の感覚を養うのに
大切だと山本由伸投手は考えてているのだそうです。
こうした研鑽によって、
山本由伸投手のストレートが「伸びる」「浮く」といった
体感を与える球威のあるピッチングになったようです。
山本投手がカメラの前で
「やり投げ」トレーニングについて、このように言っていました。

「やり投げ」全然ちげーよって。
まぁ、やり投げにも正解はないらしく、投げ方に
野球も投げ方正解ないんで。
何言ってんだよって思います (笑)
「やり投げ」理論を否定する人もいるようですが、
山本投手が実際に投げている球を見る限り、
山本由伸投手が追究していることが
間違いではないと思う方が正しいような気がします。
山本由伸投手のトレーニング② 「遠投」とは?
“ソフトボール投げ” “やり投げ” のトレーニングを終えた後、
山本投手は野球ボールに切り替えて、行うことが「遠投」です。
これもピッチャーは普通はやらないことなのだそうですが、
山本投手が最もこだわるところなのだそうです。
徐々に距離を伸ばしていき、100m離れて助走なしで投げ込みます。
今目指しているのが、この遠距離でも山なりにならない球筋なのだそうです。
そのための「やり投げ」であり、
体のバネと重心の持っていき方を現在追究中ということのようです。
山本由伸投手の準備運動とは?
テレビ初公開 山本由伸投手の準備運動
春季キャンプ中
全体練習の日は、球団にお願いして、
施設を2時間前から使わせてもらうお願いをしている山本投手。
何をするためにそんなに早く施設に向かうのかというと、
山本由伸投手の独自の準備法があるからなのだそうです。
朝6時に起きて、6時半に雑穀米を食べて
7時45分に施設入り
大変だけど、そうする必要があるからできるのだと言います。
テレビ初公開の準備運動
横隔膜など体の内部にまで整えていく運動なのだそうです。
チューブを使って胸を開いています
ブリッジからの反転をしています
並みの柔軟性ではありません
逆立ちも片手で
さらにひねりを加えています
これらを行う上では
必ずひとつひとつの動作の意味を考えているのだそうです。
ホントすごいですよね !!
練習がある日はこの準備運動を欠かさないのだそう
“整える” ためのルーティンなんですね。

やらないと調子も狂うし
毎朝同じ状態つくって練習入らないと・・・
努力がハンパないです。
山本由伸投手のメンタル
このような規則正しさを保つ山本由伸投手
取材の中でコメントしていた感情の持ち方が普通ではありませんでした。

あんまり落ち込んでることとかないんじゃないですか
Q.今日イマイチやなってことでイライラしたりしないんですか?

イライラする意味がちょっとわからない
何でイライラするのかがわからないっす
誰にイライラするんですか?
(自分にだったら) そんなのは仕方ない
やってないんだから やってない自分が悪いでしょ
うまくいかないのは、しっかり準備していない自分のせい
このストイックさとメンタルコントロールが
並ではない投球法を持続させられる秘訣なんだと思いました。
自宅&食事の様子
自宅の様子
1人暮らしで
1匹のトイプードル (2歳)を飼っているようです。
白を基調とした感じで、
ごちゃごちゃしていなく、
とてもスッキリした見映えになっています。
フローリングにカーペットを敷いて
内装にもシンプルながら気を使っているようです。
加湿器も炊いて
室内の環境にも配慮しているようです。
真ん中の白い棒から白い蒸気が出ています
夜景が見れる、高層階に住まわれているようです。
部屋がキレイに保てているのは
実は “ダスキン” の力なのだそう。
チームの稼ぎ頭ですから、
これくらいお金使っても全然OKじゃないですか?
食事の様子
2020年から専属の調理師さんを招いて、
食事や栄養の管理を一緒にやり始めたのだそうです。
菊池慶祐さん
サッカー日本代表の浅野拓磨選手の専属料理人でもあるうようです。
毎日朝・夕の食事を担当している菊池さん
この収録の日のメニューは全8品
(玄米雑穀ごはん・お吸い物・牛フィレのグリル・温野菜
ビーツのゆずサラダ・炙り鯛と鰹のタタキ・茶碗蒸し・ヨーグルト)
非常にバランスが取れていて、
ボリュームも結構あります。
1年間投げ続ける体をつくるために、
食事にも気を使い始めたのが2年前だったという山本投手

トレーニングとかケアとかもちゃんとしてたので
食事一番大事かなと思って・・・
2021年は、このような陰ながらのサポートも効いて
リーグ優勝にたどりついたと思うと納得です。
ちなみに、山本投手の苦手な食べ物はピーマン (以前まではトマトも)
ピーマンの光る緑が受け付けないのだそう。
専属調理師の菊池さんも、ピーマン・パプリカは絶対食べないとわかっているので
使わないのだそうです (笑)。
トマトはがんばって克服中なのだそうです。
『情熱大陸』(2022.3.27放送) 山本由伸投手 まとめ
2022年3月27日放送の『情熱大陸』に山本由伸投手が登場
山本由伸投手が取り組んでいる「落ちないストレート」について放送されました。
山本由伸投手の独自のトレーニングには、 “やり投げ” と “遠投”が取り入れられている
また、山本由伸投手のトレーニング前には、練習をするための独自の柔軟体操が必須
マインドが独特だからこそ、考えも柔軟
自宅は1人暮らしでワンちゃんと一緒
専属の調理師さんが朝・夕の食事を管理
あと、ダスキンも山本由伸投手の部屋をサポート中
エンディングに語った “山本由伸” 節が印象的
Q.(2022年も)自信はありますか?

それだけ練習はやったんで
去年の自分は絶対に超えたい
というか、去年の自分よりいい成績残さないと
おかしいですね

まだまだスタートしたばかり
23歳ですよ
まだまだこれから 練習あるのみ

寝る前にたまに将来のこととか考えてたり
想像してたら眠れなくなるんです
なんかワクワクして
私もワクワクします
きっとメジャー挑戦するんでしょうね~
それにしても、2022年開幕初戦のピッチング
相変わらずえげつなかったですね!
8回 9奪三振 104球 無失点
ほんとにすごい!
ここでも「落ちないストレート」があったのでしょうか !?
プロが打てない球、今年も投げまくってほしいですね!