茨城県警は24日、茨城県稲敷市佐倉の住宅から、県動物愛護管理条例で「人に危害を加える恐れがある」として特定犬に指定されている「アメリカン・ピットブルテリア(ピットブル)」が逃げたと発表し、逃走した犬を捜索しています。
この記事では、茨城県稲敷市佐倉で逃走したピットブルに関して、考えられる危険性について過去の事故事例をもとに紹介していきます。
【追記】
9月25日、午前9時10分ごろに自宅敷地内で確保したと発表した。けが人はいないという。
飼い主の妻が洗濯物を干しに外に出たところ、自宅に戻っていたピットブルを発見、確保しました。敷地には自由に出入りできる状態だったそうです。
無事でなにより・・・
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ピットブルの危険性「人でも犬でも襲い掛かる」千葉県での事例
2020年5月15日、千葉県で、自宅の敷地にいた女性が、脱走した雄のピットブルに襲われ重傷を負い、彼女が抱いていた飼い犬は、その脱走犬に噛まれて死にました。
(出典:石井万寿美 まねき猫ホスピタル院長 獣医師 投稿 より)
千葉県で、自宅の敷地にいた女性が闘犬に襲われ重傷を負い、彼女が抱いていた飼い犬は亡くなりました。動物好きの筆者にとっては、このような悲惨な事件を見る度に心が痛みます。たまたまなのか、それとも起こるべくして起こったのでしょうか。日本にいる凶暴な犬種を見ながら、今回の事件の問題点を探りましょう。
同署によると、男は1年ほど前から自宅で雄のピットブル1頭を飼育しており、自宅の敷地内で放し飼いにしていた。5月15日午前6時半ごろ、男が買い物に出ようと自宅の玄関を開けたところ、当時1歳のピットブルが逃げ出し、11時半ごろに約200メートル離れた民家の敷地に侵入。住人の女性=当時(66)=と抱いていた飼い犬にかみつき、女性は腕や腹に全治約40日の重傷を負い、かまれた犬は死んだ。
出典:女性が闘犬にかまれ重傷 抱いていた愛犬も死ぬ 放し飼いの男を書類送検 千葉
この時のピットブルは、オスの1歳で体調が1メートル近くあったとされています。
今回のピットブルは、メスの5歳で体調約60cm、体重約35kgとされていますから、この千葉県での事故よりも性別が異なり、サイズも小型ではあるようです。
(出典:毎日新聞 より)


アメリカン・ピット・ブル・テリア(ピットブル)
今回の事件の犬です。
筋肉質で下顎の骨がしっかりしています。牛と戦うために作られた品種であるため攻撃性が高いです。闘うように改良されているので、人や犬を襲うのは、当然といえますね。飼い主には、従順ですが、それ以外の人には、危害を与える可能性は高いです。私も診察をしていましたが、犬や猫がいないときに来院してもらい、飼い主にしっかり持ってもらいました。実際にアメリカでは、ピットブルが犬による死亡事故の多く起こっています。以前、筆者がアメリカに行ったとき、飼いきれなくっなたのか、この犬とこの犬のミックスの犬が保護施設に多くいました。
ここでは、「飼い主には従順ですが、危害を与える可能性は高いです」と説明されていました。
また、茨城県では、「人に危害を加えるおそれのあるものとして知事が定める8犬種」として、 “アメリカン・ピットブルテリア” が指定されています。
(出典:石井万寿美 まねき猫ホスピタル院長 獣医師 投稿 より)
ヤバい犬は日本で簡単に飼えるのか?
わが国では、犬の飼い方やその規制について明確に規定した法律はないです。
動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護管理法)では、静岡県で逃げているサーバルキャットなどは、特定動物として飼育を規制されています。一方、犬は種全体としてもそのうちの一部の犬種としても特定動物として指定されていません。つまり、どんなヤバい犬でも飼いたい放題です。各都道府県および市町村においては、条例によって規制している例があります。例えば、茨城県の「茨城県動物の愛護及び管理に関する条例」および施行規則では、以下の要件を満たす犬を「特定犬」として指定しています。
ピットブルを茨城県で飼育するには、かなり厳重な管理が必要とされていました。
ピットブルからの被害「犬が飼い主を食べるほど」アメリカでの残虐事例
2022年7月27日アメリカでは、飼い犬であったピットブルが、飼い主の女性を嚙み殺す悲惨な事故が起きています。
(出典:Techinsight より)
ピットブルに襲われて70歳女性が死亡 発見した夫「犬が妻の体を食べていた」(米)
先月27日、アメリカ在住の女性が飼っていたピットブルに襲われて死亡する事故が起きた。仕事から帰宅した女性の夫は、犬が裏庭で妻の体を引きずり食べている姿を目撃し警察に通報したという。現場に駆けつけた警察官により犬は射殺されたが、悲惨な現場を目の当たりにしたことで精神的に深いダメージを受けた警察官は現在も病院で治療を受けているそうだ。『New York Post』などが伝えている。
米ニューヨーク州ロングアイランドで暮らすマリナ・ヴェリエストさん(Marina Verriest、70)は7月27日、飼っていたピッドブルに襲われ死亡した。
当時の状況を探ると、飼い主の女性は、元の飼い主だった継息子のもと、犬とは一緒に暮らしてきた状態だったことがわかりました。
ピットブルは、どんな人物であろうと、人に対して突然襲い掛かる習性があることがこの事故からわかります。
稲敷市佐倉の逃走したピットブル特徴「人を噛んだことはない」
現在特徴として挙げられている内容を整理していきます。
(出典:共同通信社 より)
体長60センチの犬逃げる、茨城 県警が捜索
24日午後1時半ごろ、茨城県稲敷市佐倉の住宅から体長約60センチ、体重約35キロの犬「アメリカン・ピットブル・テリア」が逃げ出したと飼い主が稲敷署に届け出た。庭でつないでいたリードが外れたとみられる。
茨城県の条例で人に危害を加える恐れがある特定犬に指定され、おりの中で飼育することが義務付けられている。同署は犬を捜すとともに飼育状況を調べる。
同署によると、逃げたのは5歳の雌。毛は茶色で赤い首輪を着けている。24日午前8時ごろ、リードにつながっているのを飼い主が確認。約1時間後には、いなくなっていた。
飼い主によると、過去に人をかんだことはないという。
- 茨城県稲敷市佐倉の住宅から逃走
- 体長約60センチ
- 体重約35キロ
- 5歳の雌
- 毛は茶色
- 赤い首輪をつけている
- 最後の目撃はリードにつながった状態だった
- 過去に人を噛んだことはない
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