ふれあい沼津ホスピタルはブラック「みな見て見ぬふり」静岡県精神科医患者虐待

two managers

 

9月15日と28日に、知的障害を持つ患者を、担当看護師が殴ったり蹴ったりした映像が流出したとして、「ふれあい沼津ホスピタル」の運営実態に非難が殺到しています。

 

この記事では、「ふれあい沼津ホスピタル」について調査し、そのクリニックの背景にある母体に関して探っていきたいと思います。

 

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ふれあい沼津ホスピタルの権利宣言は形だけ「外部の目が届かなければ大丈夫」ブラッククリニック

FNNの独自取材により明るみになった、「ふれあい沼津ホスピタル」の看護師の虐待行為は、弱い者を虐げるまさに “虐待” というべきものでした。

(出典:FNN)

 

この許されない行為を犯した看護師が務めていた「ふれあい沼津ホスピタル」には、 “患者様の権利宣言” というスローガンが掲げられていました。

(出典:ふれあい沼津ホスピタル HP)

患者様の権利宣言

  1. 【良質の医療を受ける権利】患者様・利用者様が差別なしに適切な医療を受ける権利を尊重し、また医療スタッフは、患者様・利用者様に良質な医療を提供出来るように努力します。
  2. 【選択の自由の権利】患者様・利用者様が担当の医師や病院を自由に選び、また変更する権利を尊重します。
  3. 【自己決定の権利】診断や治療に関する必要な情報について十分な説明を受け、検査や治療を受けるか受けないかを、患者様・利用者様の意思で決定することができます。
  4. 【意識のない患者様・利用者様】患者様・利用者様が意識がなくなり、自分の意思を伝えることが出来なくても、可能な限り代理人に説明し同意を得るように努力します。
  5. 【法的無能力の患者様・利用者様】未成年者など、自ら適切な判断をする能力がない場合は、法律上の代理人の同意が必要になりますが、その場合でも患者様・利用者様の意思を最大限尊重します。
  6. 【患者様・利用者様の意思に反する処置・治療】法律上あるいは倫理的に正しいと判断される場合は、患者様・利用者様の意志に反する処置や治療を例外的に行う場合があります。
  7. 【情報に対する権利】患者様・利用者様は医療上の情報や健康状態について、十分な説明を受けることができます。
  8. 【守秘義務に対する権利】患者様・利用者様個人に関する情報について秘密を守り、個人データを保護します。
  9. 【健康教育を受ける権利】病気の予防や早期発見、健康的なライフスタイルに関する情報など、患者様・利用者様の健康に関する教育に積極的に関わっていきます。
  10. 【尊厳に対する権利】患者様・利用者様の尊厳やプライバシーを守ります。
  11. 【宗教的支援に対する権利】患者様・利用者様が宗教的な支援を受ける権利を尊重します。

この宣言の第1番目に掲げられている項目こそ、今回の事例に抵触している行為であることは間違いありません。第10番目には、「患者様の尊厳を守る」としっかり明記しています。

そうした中、FNNの映像にあったような、患者の尊厳が守られていない行為が起こることが、 “良質の医療を受ける権利”として掲げる内容を表すものなのでしょうか。

看護師自身はすでに退職したとされていますが、病院側はすぐにこうした実態があったことを警察や自治体に報告していなかったと報じられています。

 

 

なおかつ、院長自身その事実を知っていながら、報告義務に関しては理事長に指示を仰がなければならないとし、「報告はしていない」と直撃取材に訪れた記者に発言しました。

(出典:FNN)

問題の医師を辞めさせて、おとがめなしとする意図が透けて見えてくるような対応です。トップの権限で、クリニックの実態解明について行動するという意志はなかったのでしょうか。

果たしてこのクリニックの “院長”は、責任者としての役目をどれだけ果たすことができる人物なのでしょうか。責任転嫁のような発言が、組織の上下関係の闇を暗示させるようで、一層疑念が深まります。

 

 

ふれあい沼津ホスピタル院長は加藤政利「今は自分の病院じゃない」元沼津千本病院

ふれあい沼津ホスピタルのホームページを閲覧すると、院長が「加藤政利」という人物であることがわかります。

ふれあい沼津ホスピタル

院長 加藤 政利

下記のように、 “院長挨拶” として抱負を述べています。

院長挨拶

当院は、「地域に求められる精神科医療サービスの提供」を目指し、日々努めているところでございます。精神科においては、地域移行支援や在宅医療サービスの充実化を図って参ります。認知症医療に対しては、その需要が増える中、専門病院としての役割を果たしていきたい所存でございます。

また、地域連携に積極的に取り組んで参ります。医療と医療、医療と介護の連携を強化して参ります。2次保健医療圏の基幹病院、近隣市町の病院、診療所、介護施設等との連携が、今後の地域医療にとって、より必要になるのではないでしょうか。

今後もよりよい医療をご提供できるよう邁進したいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。

今回問題が発覚した精神科について、「地域移行支援や在宅医療サービスの充実化を図って参ります」と述べています。

しかし実態は、患者の障害を煩わしく思い、 “指導” という名の暴行を “医療” とみなすような看護師を放任していました。院長である加藤政利氏は、結果的にこのような不祥事を見て見ぬふりでした。

 

 

なぜ、院長である加藤政利氏が、さらに上の理事長の顔色をうかがって、事態の公表を渋っていたのでしょうか。

調査していくと、加藤政利氏が「ふれあい沼津ホスピタル」の院長である以前は、 “沼津千本病院” の院長であったことがわかりました。

精神科看護師の暴行事件をイットでやってて、ふれあい沼津ホスピタル?そんな病院できたのかって思ったら沼津千本病院じゃん😳 名前変わってたのね…まさか知ってる病院が出てくるとはびっくり💦

以前何度か入院したことあるんだけど
沼津の千本病院て今はどんな感じなんだろう…
どうも運営が変わったのか?ふれあい沼津ホスピタルに名前が変わったみたい。
建て替えたらしくきれいにはなってるっぽい。

2017年ごろのネット書き込みに、沼津千本病院が、 “ふれあい沼津ホスピタル” に名前が変わったという投稿がありました。

今回のニュースを見た方が、さらに思い出したかのように、「沼津千本病院」の名を挙げていました。

 

沼津千本病院について探っていくと、当時の院長は加藤政利氏であることがわかり、さらには電話番号や住所を照合することにより、場所も一致することがわかりました。

(出典:病院の通信簿)

施設名 沼津千本病院
院長名 加藤 政利
TEL 055-962-3530
住所 静岡県沼津市市道町8-6  

(出典:ふれあい沼津ホスピタル HP)

ふれあい沼津ホスピタル
〒410-0866
静岡県沼津市市道町8-6
代表電話 055-962-3530

上記のことから、加藤政利氏の病院は、2017年ごろに買収か吸収によって、「ふれあい沼津ホスピタル」に名前と形を変えて運営を継続してきたことになります。

自身所有のクリニックではないことで、加藤政利院長は、「ふれあい沼津ホスピタル」で起こった不祥事の公表を、運営母体に委ねないといけない経緯があったのでしょう。

 

「ふれあい沼津ホスピタル」の運営元とする人物に対して、FNNは直撃取材をしていました。

この女性は一体何者なのでしょうか。

 

 

ふれあい沼津ホスピタル理事長は大屋敷芙志枝「大組織のドン」ふれあいグループ

公益社団法人・日本精神科病院協会のホームページによると、ふれあい沼津ホスピタルの開設者は、 “大屋敷芙志枝” という名であることがわかりました。

(出典:公益社団法人 日本精神科病院協会 HP)

開設者氏名 大屋敷 芙志枝

「大屋敷 芙志枝」という名でさらに調査をしていくと、 “ふれあいグループ” という、 “ふれあい沼津ホスピタル” が1施設として管理されている団体の理事長に同じ名がありました。

(出典:ふれあいグループ HP)

ふれあいグループ
代表 理事長 大屋敷 芙志枝

この「ふれあいグループ」は、9つの医療法人と、1つの社会福祉法人、有限会社、学校法人を持つ、巨大な組織でした。

(出典:ふれあいグループ HP)

医療法人社団 康心会

医療法人 回生会

医療法人社団 大樹会

医療法人社団 健齢会

医療法人社団 公仁会

医療法人社団 さがみの中央病院

医療法人社団 柏綾会

医療法人社団 静岡康心会

医療法人社団 辰五会

社会福祉法人 麗寿会

有限会社 湘南ふれあいの園

学校法人 湘南ふれあい学園

医療法人(9法人)、社会福祉法人(1法人)、有限会社(1法人)、学校法人(1法人)

この「ふれあいグループ」の代表が、大屋敷 芙志枝氏であるとされています。

 

 

とある名簿には、大屋敷 芙志枝氏は、保有学位が “医学士” で、役職が “学長” と記載されていて、ものすごい権威のある方であることがわかりました。

(出典:湘南医療大学)

役職名 学長

氏名 大屋敷 芙志枝 オオヤシキ  フジエ

保有学位等 医学士

このことを元に、さらに大屋敷 芙志枝氏を探っていくと、湘南医療大学の学長であることがわかりました。

(出典:湘南医療大学 HP)

学長挨拶・副学長紹介

平成26年10月、湘南医療大学は文部科学大臣から大学設立の認可を受け、平成27年4月に開学いたしました。令和3年には、薬学部が新たに設置されました。

多くの皆様から、暖かいご支援と多大なるご寄付をいただきましたことを、心よりお礼申し上げます。

湘南医療大学は、これからの医療に求められる確かな技術と真心を持った医療人を育てるための教育を大学教育の場で、次代の医療変化に対応する能力として「継続的学習力」「創造力」「課題解決思考力」を鍛える為の幅広い教養教育と保健医療領域における奥深い専門知識・技術を享受し、社会に必要とされる人間を育成して参ります。

そして、病気や障害がある人に生きがいをもたらし、希望を与えることができる創造的かつ実践的な教育研究活動を行い、その成果を還元し社会貢献に寄与していきます。

看護師、理学療法士、作業療法士、薬剤師を目指している皆様、湘南医療大学は責任を持って皆様を育てます。

湘 南 医 療 大 学

学 長 大屋敷 芙志枝

大屋敷 芙志枝氏は、医学士であり、現役の大学学長でした。

このように権威ある人物が、「ふれあい沼津ホスピタル」の統括者であるということが、加藤政利院長の記者への発言で明らかになっています。

そして加藤院長の言葉、「全部指示はグループの理事長に仰がなければならないんです」が真実であれば、大屋敷 芙志枝氏が事態を明るみにしないよう指示したということになります。

(出典:FNN)

全部指示はグループの理事長に仰がなければならないんです

暴行の看護師が問題の発生源ですが、このできごとを大屋敷 芙志枝氏は、小さなことと受け留めていたのでしょうか。加藤政利院長を委縮させるような言葉で、通報することを遅らせた背景が透けてくるようです。

 

 

ふれあい沼津ホスピタルの口コミ「私は絶対に許しません」死亡事例も隠蔽か

「ふれあい沼津ホスピタル」においては、ネットの口コミを見る限り、不評が散見していました。

この病院は最悪、精神病だないのに精神病に去れ
入院してから昔の主がけが無くなり未だに元気だった心に戻りません。心を返してほしいです。
笑顔も無くなり…

親の認知症の入院治療では24時間完全拘束していました。
トイレも行けないので垂れ流し状態でした。
話ができない発達障害主治医、ふて腐れ看護婦のタッグは強力でした。
徒歩で入院しましたが、2か月後の退院時は弱り果ててなんと車いすでした!
やっと急いで退院させ、現在自宅でかなり改善しております。
史上最悪の病院でした。

 

次の方の話によると、最愛の祖父を病院で亡くしたと嘆いています。

最悪です
入ったら最後、生きて出ることはできません。
看護師の怠慢によって大事なおじいちゃんを亡くしました。
看護師は史上最低のクズしか居ません。
絶対にやめてください!私は絶対に許しません!

こちらの方の言葉が本当であれば、死亡事案も報告していない疑惑が生じてきます。

 

庄司家の病院をふれあいグループが買収したもの。
新築になって患者管理が厳しくなり、入院食はまずくなったと評判。
いわゆる典型的な精神病院で特に看護師や看護助手の言動の悪さには定評がある。

2016年の口コミには、「ふれあい沼津ホスピタル」が “ふれあいグループ” が買収して運営している病院であることが記されていました。

上記のことから、今回の件は、大規模経営の裏で、形骸化が起こっていることを示す不祥事であるとも言えます。

 

 

今回の “ふれあい沼津ホスピタル” のように、 “ホスピタル”と名のつく施設は他にも点在しているようです。

(出典:ふれあいグループ HP)

湘南エリア
医療法人社団健齢会 ふれあい平塚ホスピタル
医療法人社団大樹会 ふれあい鎌倉ホスピタル
横浜エリア
医療法人社団康心会 ふれあい鶴見ホスピタル
医療法人回生会 ふれあい横浜ホスピタル
医療法人社団健齢会 ふれあい東戸塚ホスピタル

東京エリア
医療法人社団康心会 ふれあい町田ホスピタル

伊豆エリア
医療法人社団静岡康心会 ふれあい沼津ホスピタル
医療法人社団辰五会 ふれあい南伊豆ホスピタル

これだけ多くのホスピタルを抱えていれば、沼津だけが外部の目を盗んで犯していたできごととは言えない状況なのではないかという疑念すら湧いてきます。

 

 

また、今回メディアに取り上げられた看護師の他にも、別の虐待看護師がいることも報じられています。
(出典:FNN)
この病院は別の看護師も患者に暴行を加えた疑いが浮上し退職
二人の看護師とも “退職” ということが事実として報じられていますが、院は辞めさせれば済むと思ったのか、更生させる気がなかったのか、いかにも問題を隠蔽しようとして成立した顛末という感じを強く感じます。
さらには、この二人以外にもまだいるという情報もあるようです。
(出典:FNN)
この病院では退職した2人の看護師以外が患者に罵声を浴びせている姿を見たという
一体、どれだけ暴行や暴言を繰り返す看護師がいるのかわからないくらい、ブラック要素に包まれたクリニックであることは確定のようです。

 

大屋敷 芙志枝理事長は、虐待の報告について、さも指導してきたという調子の説明をFNNへ返していました。
そして、加藤政利院長がぼやいていた話とはズレを感じる、 “再教育” という指針を、今後のグループ全体の取り組みとして公言していました。
9月に起きた虐待事例を12月の年の瀬まで隠しきろうとしていた団体の “再教育” とは、一体どのようなことを示すのでしょうか。

 

大屋敷 芙志枝理事長には、なぜ今回このような内部告発があったのかを真摯に受け留めた上で、医学士としてあるべき精神を以って今後の方策を示してほしかったと残念な気持ちが膨らむばかりです。

映像に写し出された患者の方の尊厳を守るためにも、警察や自治体の徹底調査が求められます。