作山由奈フォークリフトブランコ「プロでも何があるかわからない」群馬女児落下物事故

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2022年8月28日午後4時50分ごろ、群馬県前橋市堀越町の会社兼住宅の敷地内で、この家に住む作山由奈(8)さんが、父親がフォークリフトでおよそ3メートルの高さに持ち上げたパレットに、ベルトを吊るして「ブランコ」のようにして遊んでいたところ、木と鉄でできた重さ数百キロほどのパレットが落下し、由奈さんの頭に当たり、由奈さんは病院に搬送されましたが死亡が確認されました。

父親は、内装設備会社の社長だと報じられています。

 

この記事では、フォークリフトの正規の使用法や、操作経験者が語るフォークリフトの危険などをお伝えし、今回の事故となってしまった、フォークリフトをブランコ(遊具として)のように使うことの危険性に関してお伝えしていきます。

 

 

「フォークリフトブランコ」は絶対に危険! プロでも何が起こるかわからない

フォークリフトは、免許を持っていても運転するのが難しい乗り物と言われています。

まず、正しい乗り方、使い方を紹介します。

 

● フォークリフトの正規の操作法

フォークリフトで荷物を運搬する際は、 “パレット” と呼ばれる「すのこ状の板」に “爪” (フォーク) を差し込んで持ち上げるというのが基本です。

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forklift

リフトの操作においては、まず爪を平行に保つことを意識することが大切です。特に走行中に爪の角度が平行になっていないと、途中で爪からパレットがずれ落ちてしまうこともあるので気をつけましょう。角度だけではなく、爪の幅も一定に保っておく必要があります。爪の幅が狭すぎると、パレットの差し込み口との位置関係がズレて、爪を上手く差し込めなくなってしまいます。一方、爪の幅が広すぎると、今度は旋回するときに小回りが利かなくなるので、常に一定の幅を保てるように意識するのが大切です。

 

リフト操作では、動きながらリフトを上げたり、リフトを下げながら走行したりするのは避けるべきで、フォークリフトの運転では、何より安全を重視することが大切です。そのため、走行やリフトアップは、それぞれ1つずつ丁寧に操作するのが基本です。荷物を持ち上げる際なども、リフトを数回に分けて操作するなど、安全に配慮したリフト操作が必要です。

 

ここで、元整備士という方のコメントがあります。参考にしていきます。

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元TOYOTAのフォークリフト整備士だったが
当時の同僚がフォークリフトに挟まれて片脚失った、、、整備中でプロでも
何があるかわからないから
絶対遊び道具にしてはダメだ、、、子供が 近寄らない工夫して欲しい

 

このように、プロの整備士の方でも、誤操作によって事故に巻き込まれて、大ケガをするケースがあるということです。

 

また、かつてフォークリフトに乗ったことがある方のコメント、フォークリフトでケガをした同僚を見た方の話など、フォークリフトの危険性に言及する方がいらっしゃいます。
ワイ元ドライバー…
見た目よわそうだけど乗ればわかる…あんな凶器で子ども遊ばせるとか路上
で車の運転すらしてほしくない…へたくそ同僚は壁破壊してました

 

会社の工場でフォークリフトのフォークに数十センチ上から親指を挟まれ
て骨折した男性が居ました。そんなの頭の上から落ちてきたらひと溜まり
もないよ…

 

このように、仕事現場で使用していても、フォークリフトの操作が難しく、ケガにつながる事案も少なくはないようです。

父親の話「フォークリフトを使いブランコ遊びをするのは初めてだった」

今回の事件後、警察による聞き取りによると、父親は今回フォークリフトで子どもたちにブランコ遊びをさせるのは初めてだったということでした。

夏休みの最後に、子どもたちのために思い出を作ってあげたいと思っていたのかもしれませんが、まさかの出来事が起こり、作山由奈さんが帰らぬ人となってしまい、悲痛な気持ちでいっぱいであると察します。

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一体、フォークリフトをどのように使用してこのような事故になったのでしょうか?

事故の概要を見ていきます。

 

由奈さんの父親は、フォークリフトにパレット(数百㎏)を挟み、3メートルの高さまで上げたとされています。そして、通常ではすることのない、ブランコ用のベルトをパレットに挿入して吊るし、座面を作ったとされています。

パレットは鉄製の枠に木の板をはめたもので、その大きさは、たて1.1m×横2m、厚さは26㎝で、重さは100㎏~150㎏のものでした。

その後、ブランコの遠心力によってか、パレットが何かの拍子で落下。由奈さんの頭に落下したとされています。

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近くの住人の方で、パレットが落ちたとされる大きな音を聞いた方からは、「瞬間的にものすごい音がした。ドカンというか、何だろうと思うほどのものだった」と、落下したパレットの衝撃の大きさが語られています。

 

こうした父親のフォークリフトの使用方法について、厳しく意見するコメントも目に留まります。

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作業用機械を遊具にしちゃダメでしょ。
用途外使用による事故だ。
自分の会社の機械だから自由に使えたのかもしれないけど、業務外使用許
可書等を使用して精査してもらわないと同事象がまた続くよな。
面倒臭い書類が増えるだろうけど、命を失うよりはマシだ。

ただ、書類で全て解決するわけではないだろうな。書き方次第では誤魔化
しも効くだろうし、「バレなきゃヨシ!」ってのもある。
その人の意識次第だから難しい。

確かに、自宅所有物を安易に「遊具」にしてしまった判断が、今回においては致命的だったとしか言いようがありません。本来は「使用許可書」が必要な案件でもあったのでしょうか。

 

また、フォークリフトの事故が誘発された原因を説明する方もいらっしゃいます。

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こんな感じで(パレットが複数枚なのか、パレットの上に重量物なのかわか
らんけど)二枚目みたいにブランコを漕いで前に遠心力が掛かるとパレットごと爪か
ら滑り出していき落下する
父親の「楽しませたい」という思いが先走ってしまい、こうすればこうなるというイメージが欠けていたことが想像できます。
冒頭にお伝えした通り、フォークリフトは「重機」であり、扱う者の心構えがあって安全に使用できるものであり、プロでも注意していても事故を起こす可能性がある危険な乗り物だということは間違いありません。

 

群馬県のフォークリフトによる事件・事故は発生が続いている
作山由奈さんは帰らぬ命に

群馬県での「フォークリフト」による事件・事故は、この2022年8月28日以前に2件発生しています。

 

● 2022年8月23日 群馬県桐生市

無資格でフォークリフトを運転させた疑い
桐生労基署が建築資材製造業者と代表を書類送検

桐生労働基準監督署は23日、労働安全衛生法違反の疑いで、桐生市新里町の建築資材製造業者と70代男性社長を前橋地検桐生支部に書類送検した。

書類送検容疑は6月3日、同町内の工場で、無資格の30代男性従業員に最大荷重1トン以上のフォークリフトを運転させた疑い。同署は認否を明らかにしていない。

(出典:上毛新聞 2022年8月23日 より)

無資格の従業員に、最大荷重1トン以上のフォークリフトを運転させたという案件。

プロであっても何が起こるかわからないフォークリフトを、無資格の者に操作させるのは非常に危険です。

 

● 2022年7月26日 群馬県渋川市

無資格でフォークリフトを運転
容疑の渋川市の70代男性を書類送検 前橋労基署

前橋労働基準監督署は26日、労働安全衛生法違反の疑いで、渋川市赤城町の農業の70代男性を前橋地検に書類送検した。

書類送検容疑は昨年10月21日、同所の事業場の敷地内でフォークリフトを無資格で運転した疑い。

同署によると、男性はフォークリフトで荷物を下ろす際、資材を移動させるよう70代の男性従業員に指示。フォークリフトが従業員に衝突し、頸髄(けいずい)損傷の重傷を負った。

(出典:上毛新聞 2022年7月26日 より)

農業をされている男性が、無資格でフォークリフトを所有・運転したという案件。

やはり無資格であれば、誤操作になり、この件ではケガ人が出ています。

 

フォークリフトの操作は非常に危険であって、資格を持った方が慎重に扱ってこそ重宝する機械だということがよくわかります。

 

今回、不慮の事故で無くなってしまった女の子のご冥福をお祈り申し上げます。