ダスキン危険運転twitter謝罪「発生から21日後でようやく」道路交通法への言及なし

daskin car

 

2022年8月8日に、神戸三宮駅付近の信号機のある横断歩道で、ダスキンの営業車が赤信号を無視して直進した件に関して、8月29日の午後に、ダスキンの公式ツイッターから謝罪の文書が発信されました。

事態が知れ渡るきっかけとなったのは、停止していた車のドライブレコーダーが記録していた映像でした。

8月8日発生から21日経っての謝罪発表。なぜここまで公になっているのに時間がかかったのでしょうか?

 

この記事では、ダスキンの営業車が起こした信号無視と、2022年6月7日に発生したアイリスオーヤマの営業車の一時停止義務を無視した側道走行を比較するとともに、ダスキンの営業車の運転マナーの悪さに関する一般市民の声をお伝えしていきたいと思います。

 

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ダスキン営業車が赤信号を無視する危険運転

2022年8月8日、神戸三宮駅付近の横断歩道を、赤信号を無視してダスキンの営業車がスピードを落とさず通過していきました。

この映像はたまたま、停車していた車両のドライブレコーダーから記録されたものであり、この映像が拡散されていなかったら、ダスキンの本部は何も知らないままだったことでしょう。

ドライブレコーダーで撮影している車両の方が先に減速しているにも関わらず、当然赤信号であるにも関わらず、横断しようとしている歩行者側に近い車線を、減速することなく交わしながら通過していきました。これは完全に信号無視で道路交通法違反を犯しています。

また、この動画を見た人の多くが、直進してくる車両に気づかずにいた児童の安否を気にかけるものが多く、紙一重で子どもの命が助かった形になっています。

 

こうした危険運転が発生し、ツイッターでこの動画が拡散されている間、この件に関するダスキン関係者からの発信は何もありませんでした。

 

ようやく「謝罪」として、8月29日に公式ツイッターから投稿されたのがこのような文書です。

comment(出典:ダスキン公式ツイッター より)

 

この謝罪文を見ると、信号無視をしたのはフランチャイズ加盟店の車両及びスタッフで、8月18日にそのスタッフに指導し、警察署に向かわせ、加盟店からの警察署への報告をしたとあります。そして、8月24日に、フランチャイズ本部から危険運転をした加盟店に対して直接指導をしたとあります。

事態発生から10日後に該当者の特定、警察署への報告。

事態発生から16日後に、フランチャイズ本部から該当加盟店のみへの直接指導。全国のフランチャイズ加盟店への指導・教育は未来形のような表現になっています。

 

ここで、今回のダスキンの時間がかかった謝罪発表と比較すべき、アイリスオーヤマのほぼ同様のシチュエーションとも言える交通違反を見ていきたいと思います。

 

アイリスオーヤマの謝罪との比較

2022年6月7日、栃木県の信号のない横断歩道で、反対車線にいる横断しようと立ち止まっている歩行者に気づいた車両が、一時停止をしてその歩行者の通過を待っていたところ、側道を使って通過していったアイリスオーヤマの営業車が問題となりました。

この時も、一時停止している車にドライブレコーダーが搭載されており、横切って行ったアイリスオーヤマの営業車の車体が映し出されていました。

 

走行車線は1車線で、歩行者横断待ちの車両が停止しているわけですから、後続の車両は当然停止して、先頭の車両の発進を待たなければならないはずなのですが、アイリスオーヤマの営業車が先頭切って側道を減速せずに直進し、その後を続く車両がどんどんマネしていくという酷い光景となりました。
この映像がSNSで拡散され、あっという間に世間に知られる出来事となりました。
ただ、この時のアイリスオーヤマ本社の動きは早く、即日で謝罪文書をツイッターで発表したのでした。

 

message
まず対応の速さが際立っています。6月7日に発生し、拡散された情報をその日のうちにキャッチして、その日のうちに「違反を犯した」と認めて謝罪しています。
そして、ハッキリと「道路交通法違反」であると自社の従業員の運転を断定しています。ここまで潔い謝罪であれば、会社としての反省としての誠意を感じます。
時間的猶予を延ばさない、悪いことを潔くお詫びする。この対応の迅速さがアイリスオーヤマにはありました。
その反面、ダスキンの対応には迅速性がなく、危険性で言えば圧倒的に今回の信号無視の方が人命にかかわる事態だったにも関わらず、社内での報告が遅れ、10日経ってから当事者が発覚し、そのフランチャイズ加盟店スタッフに警察署への報告を指示するという、社内での連携や、社員・スタッフ間の信頼関係などが疑われる対応ばかり目立ちます。
そして、決定的に違うのは、危険運転を「道路交通法違反」と認識している様子がないところです。悪いことをしているのに、文頭に「平素からダスキンを利用していただきありがとうございます」と悪びれない空気を出しています。謝罪の文書で、会社の宣伝は必要なのでしょうか。全くもって誠意が感じられません。

 

そのような企業体質に関連しているとも思われる、各地域でのダスキン営業車による危険運転報告がネット上には散りばめられています。

 

ダスキン営業車の危険運転目撃情報

十日市場のダスキンも煽りと急な割り込み運転してる。
クレーム入れたけどダンマリだったわ。

あ、私もこの間福島でダスキンの車に煽られまくったよ
私を追い抜いた後、カーブ続きの山道でおよそ80キロ近く出しててすごいな〜って思った!こわいこわい

 

ダスキンはいつも危険運転してるからいつ人引いてもおかしくないと思う
自分も轢かれかけたことあるし

あたしも家の近所の大きな病院を相手にする会社の営業車にかぶせられた。会社にクレームの電話入れたことがある。

まぁ今に始まった事じゃない
ある札幌ダスキンのフランチャイズでは杖をついて歩いている年配の人を轢き殺す勢いで走行していたぞ!この前は朝歩いている小学生も轢き殺そうとしていた!駐車場に入る時も轢き殺そうとしていた!

地元のダスキンも危険な運転するやつがいるから投稿したけど反応なし
危機感とか危険予知とかなんも考えてない

郡山市内でダスキンの車には昔横断歩道で轢かれそうになったからな。(゚Д゚)ゴルァ!!言ったら他の歩行者も当たりそうになってた。

 

今回の1件に限らず、全国各地には、ダスキンの営業車に危ない目にあわされた人々がこれだけいることがわかります。
しかし、これらは氷山の一角にすぎないわけですし、今回の神戸三宮の危険運転も氷山の一角であり、未報告案件になりかけた事案でもあります。
ダスキンの直営にしろ、フランチャイズにしろ、社名を背負った営業車を運転する者は、みな同じ意識で交通安全に努めなければならないのではないでしょうか。こんなに地域差で変わってしまうのであれば、日々どこかで危険運転が起こっているであろうことを否定することはできません。

 

今回は、ダスキンの危険運転について取り上げましたが、車両を会社の所有物として運転する企業であるならば、各ドライバーには、一般ドライバーよりも高い運転マナーと交通法の知識を植え付ける義務があるはずですし、焦って走らせないような社内風土も必要です。
単なる口車にならないよう、今の時代はもはや誰もが防犯カメラになり得るわけですから、その認識を強めて、営業車を走らせてもらえればと願うばかりです。