ベイユヴェールのパクリに余罪「良い物は無断使用が常套」デザイン模倣問題

flower cake

 

某フラワーケーキデザイナーの過去作を模倣したとして、12月15日に謝罪文を公表した老舗ブランド「ベイユヴェール」に関して、謝罪した件以外の模倣があったのではないかというウワサが、ネット上で再燃しています。

 

この記事では、ベイユヴェール(ベイユヴェール・ジャパン)が、こっそりとデザイン盗用をしていた可能性がある製品についてまとめていきたいと思います。

 

ベイユヴェールのパクリは企業体質「義山友紀に目は付けてた」フラワーケーキ盗作疑惑

 

ベイユヴェールのパクリ「フラワーケーキだけでなくマカロンも」アイシャ・ヤマンの作品

今回の騒動の発端はフラワーケーキでしたが、ベイユヴェールのマカロンにおいても、酷似しているものがあるという声が上がっていました。

ベイユヴェール2022年11月発売マカロンが、海外の方の製作品と類似してるのは偶然?
海外の方は2018年2月にこの形式を思い付いたみたいだけども。 よく思い付くデザインの部類なのかな、素人目だと真似にしか見えないや。 インスピレーション受けたのかな
ベイユヴェールのマカロンについて探っていくと、新商品として発表したのは、2020年12月9日であることがわかりました。

プレゼントされたら絶対うれしい♡ベイユヴェールの新作マカロンは食べちゃうのがもったいないかわいさです!
2020/11/28

フロマジュリー&パティスリー「beillevaire(ベイユヴェール)」に、見た目も華やかな新作『マカロン・オ・フルール』が登場♡

12月9日(水)よりベイユヴェール全店舗、公式オンラインショップにて販売がスタートします!

ベイユヴェールのかわいすぎる新作マカロン

フランスの発酵バターとプレミアムチーズの人気ブランド「beillevaire」が日本だけで展開するフロマジュリー&パティスリー「ベイユヴェール」。

この冬、とってもかわいい『マカロン・オ・フルール』がデビューするんです♡

「世の中に無いオンリーワンのマカロンを作ろう!」と始めた開発プロジェクトから誕生したという『マカロン・オ・フルール』。

見た目の華やかさ、色彩のアレンジ、美味しさなど、五感で楽しめるスイーツにとことんこだわり、パティシエの熱い想いを形にした新作なのだとか☆

出典:isuta

マカロンの生地に挟まれているクリームが、花の形になっているのが特徴である当該製品は、「パティシエの熱い想いを形にした」とアピールされています。

 

 

しかし、このマカロンは、2018年に、米国在住のアイシャ・ヤマンさんがインスタグラムで投稿していた作品が元である可能性が高いと見られています。

インスタで人気爆発! この「花咲くマカロン」が可愛すぎると話題に / 作り方も紹介されているよ!
2018年4月6日

スイーツの魅力は何も甘い味わいだけじゃない! その可愛らしいビジュアルで私たちをときめかせてくれるものだ。その楽しみはパッと目に入った瞬間から始まっていると言っていいだろう。

さて、いまInstagramであるパティシエが注目されている。ある日、Instagramに1枚のお菓子の画像をあげたところ……人気大爆発! 世界のスイーツ好きを虜にしたのだ。さっそく「MACARON BLOSSOMS(花咲くマカロン)」と名付けられたスイーツを見てみよう!!


・インスタで人気爆発「花咲くマカロン」が可愛すぎる

1枚の画像から時の人となったのは、米国在住のアイシャ・ヤマンさんだ。元々、彼女はお花をテーマとしたケーキを発表していたのだが、先日、花飾りをあしらったマカロンがついに完成! その画像を見てみると……

何これ可愛すぎる!!!! 外はサクサク中はふんわりなマカロンに挟まっているのはお花! 花で編んだ冠をマカロンがサンドしているような素敵なお菓子なのである。

 

・作り方も大公開

もちろん花は造花ではない。食べられる素材で作られているのだから驚きだ。さらに、彼女はInstagramで惜しげもなくその作り方を公開している。

簡単に紹介すると、花びらの材料は、スイス、イタリアまたはアメリカ製のバタークリームや豆ペースト。道具はウィルトンの口金101、101s、59sとのこと。少し大きめサイズではあるが、実際に花びらを作る動画も公開されている。

そして生地とクリームは、フランスの名店『ラデュレ』や『ピエール・エルメ』のレシピ本を参考にしているそうだ。へええええ、そうなんだ!

 

・将来はYouTubeでレクチャーも?

インスタで話題になって以来、マカロンの購入希望の声が殺到しているもよう。残念ながら、今のところこの「花咲くマカロン」の販売はしていないそう。しかし、うまくいけば、YouTubeなどでレクチャー動画の公開も考えているという。ええっ! 嬉しいけど、そんなことしちゃっていいの!?

彼女の投稿や「Happy Macaron Day」という言葉からアイシャさんはお菓子作りを心から愛しており、その喜びを多くの人とシェアしたいという気持ちがにじみ出ているよう。

確かに自分でこんな可愛らしいスイーツが作れたら幸せな気持ちになりそう! いつか動画が公開されたら、是非ともチャレンジしてみたいものだ。

出典:ROCKET NEWS 24

アイシャさんのマカロンを見る限り、ベイユヴェールの花柄クリームのマカロンが、全く同じデザインである印象を強く感じます。

 

このことから、2020年12月9日にリリースしたベイユヴェールのマカロンは、2018年にすでにアイシャ・ヤマンさんがデザインしていたマカロンが元でした。そのマカロンを模倣して、自作の製品であるかのように販売し始めたものということになります。
「ゆき」さんのケースと全く同じであり、アイシャ・ヤマンさんから告発されることがなかったため、模倣したことを隠したまま販売を続けており、パクリとバレなければよしとする、老舗ブランドの威厳のかけらもない行為をしていたことになります。

 

ベイユヴェールのパクリ「フラワーケーキはとにかく丸写し」田中聖子の作品

今回、「ゆき」さんへの謝罪の対象となっていた “ガトー・オ・ブーケ(12番・14番)”以外の製品が、ひっそりと姿を消していることが判明しました。

何の説明もなくラインナップから削除する背景には、同様の形で盗用した恐れがあることが、社内で判明したからであることが考えられます。

 

その1例として、 “ガトー・オ・ブーケ 16番”(2022年11月発表)が、とある料理教室のホームページで紹介されていたフラワーケーキと酷似していることが発見されました。

(出典:PR TIMES)

上の画像が、今はネットショッピングから削除された、ベイユヴェールの「ガトー・オ・ブーケ 16番」です。

下の画像は、 “田中聖子” という講師が、2020年1月24日開催のレッスンで、モデルとしたフラワーケーキです。

(出典:グルメスタジオフーバー HP )

1.『フラワーケーキ』1台(直径15cm)
土台はあらかじめ、先生にご用意いただき、デモンストレーションでご紹介いたします。
・白あんクリームの作り方
・白あんクリームのお花絞り
(ラナンキュラス・小花)
・白あんクリームのナッペ
・ボリュームを出すデコレーションの仕方
こちらを学んで、実習していただきます。

 

 

並べてみても、「ゆき」さんのフラワーケーキの際と同様、似ているレベルではなく、 “同じ” ように見えます。

 

上記のフラワーケーキを製作された田中聖子さんは、「ゆき」(=義山友紀)さんと同様、フラワーケーキの資格を持っていらっしゃる権威ある方であることがわかりました。

◆講師のお名前: 田中 聖子
◆お教室のお名前: Salon de Fereel 
カービング・フラワーケーキ・料理教室
ナイフひとつで身近にある素材に新しい息吹きをもたらすカービングに魅了され、基礎から学び、技術を習得。
2013年、Salon de Fereel ソープ&フルーツカービング教室開講。
2017年初春、バタークリームで作るフラワーケーキに出会い、その美しさにすっかり魅了される。
2018年、KFCA1級、SFCAマスター取得と同時にフラワーケーキ講座開講

出典:グルメスタジオフーバー

 

田中聖子さんのSNSは発見されておらず、どのようなお気持ちになられているか知ることはできていませんが、このような模倣があったことを知ったとしたら、「ゆき」さんと同じ思いになることは間違いありません。

 

 

ベイユヴェールのパクリ「最初はフラワーボックスから手を付けていた」水戸市の花工房の作品

ベイユヴェールが2019年8月21日に、日本3号店となる松屋銀座店のオープンに合わせて新作として発表した “ガトー・オ・ブーケ”は、その後、2020年10月の新作として発表したものが、フラワーショップの商品のデザインを丸写ししていたことが判明しました。

ベイユヴェールのフラワーケーキパクリ、ちゃんと調べれば大量に出てくるんだろうな。フラワーボックスでちょっと検索したらすぐそっくりの商品見つかるし…

 

以下は、ベイユヴェールが2020年10月に新作として発表したフラワーケーキを紹介した記事です。
(出典:isuta)
フランス発「ベイユヴェール」の花束みたいなケーキに待望の新作2種がお目見え♡オンラインでお取り寄せも◎
2020/10/01
この新作フラワーケーキのデザインは、別のフラワーショップがインスタで投稿していたギフトボックスのものと同じものでした。
茨城県水戸市にある「株式会社花工房/Flower Giftエーデルワイス」の、2019年12月13日のインスタ投稿に、全く同じデザインのボックスフラワーの画像がありました。
(出典:株式会社花工房)
両者を見比べてみると、明らかにフラワーボックスを模倣して、フラワーケーキが作られたとしか思えないものとなっていることがわかります。
上記のことから、ベイユヴェールは、2019年12月13日に投稿された画像を元に、2020年10月の新作フラワーケーキを作り上げていた経緯がありました。
つまり、2020年にはすでに、ベイユヴェール(ベイユヴェール・ジャパン)に、他者のデザインを勝手に引用することが “悪” ではないとする企業体質があったという裏付けになります。

 

 

以上、「ゆき」さんのデザイン盗用(2022年11月新作)以前から、フラワーケーキにおいても、マカロンにおいても、ベイユヴェール・ジャパンは、自社ブランドで生み出したデザインだけで製品づくりをしていたわけではなかったことが明らかになりました。

 

ベイユヴェールの謝罪文の中には、母体となるベイユヴェール・フランスには一切の責はないと言及してありました。

なお、本件にまつわる全責任はベイユベールジャパン、および運営会社である株式会社ティーケーシンにございます。フランス ベイユベール社には一切の責はございませんので、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

出典:株式会社ティーケーシン リリース

上記のことより、フランスより認証を得たベイユヴェール・ジャパンが、これまでのいくつもの盗用行為を、それこそ母体の目を盗んで勝手に起こしていたことになります。
人様のデザインを盗むことだけでなく、親会社の信用を損なうことをしてまで利益を追求しようとする、株式会社ティーケーシンの経営実態すら疑問に思えてきます。

 

「ゆき」(=義山友紀)さんに、ベイユヴェール側が電話口で放った言葉、「私たちもよしやまさんと同じで、美しいフラワーケーキを届けたいという思いでやっていてフラワーケーキへの愛があるんです。それはわかってください。」を改めて噛みしめると、より一層、盗作ありきの人物と同じにしてもらいたくない「ゆき」さんの気持ちが伝わってくるようです。
「ひとつ言いたいんですが、私たちもよしやまさん(=「ゆき」さん)と同じで、美しいフラワーケーキを届けたいという思いでやっていてフラワーケーキへの愛があるんです。それはわかってください。」
というようなことをいわれました。この言葉にとどめをさされました。

 

「ゆき」さんの指摘を認め、 “不祥事” と公表したベイユヴェールは、それ以外のデザイン模倣をどのように捉えているのでしょうか。

誰かに訴えられないと公表しないということが、老舗洋菓子店のあるべき姿なのか、ベイユヴェール側の誠意が問われる事態となっています。